読書記録:東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法
うーん、これは参考になるところが、ほとんどありません!
勉強法と書いてありながら、タイトルにある7回読みの説明は、ほんの少し。
そして、技術的なことは書いておらず、著者の能力と経験によって達成できる内容を書いてあるだけ、と読みました。
7回読み勉強法のことを、著者は、「サラサラと7回読む」と書いています。
「サラサラ」というのを、「ななめ読み」ともしています。
この、サラサラ・ななめ、というのがどのくらいの速度なのか。
”「7回読み」の1回あたりの速度は、非常に速いものです。
私の場合。300ページ程度の本を、1回30分程度で読んでしまいます。これは決して速読ではありません。(中略)正直、単なる流し読みです。”
とあります。
計算してみると、
本の字の密度にもよりますが、大学で勉強する参考書レベルだと、
20文字×40行×4列、くらいのものがあるので、これをベースにすると
3200文字×300ページ÷30分=32000文字/分
です。
一般的な、速読を学んでいない人の平均読書速度は、600字〜1000字程度と言われていると記憶しています。
ここにも、600字程度、と書いてありました。
通常、速読をする際には(特に、初級・中級者)、理解度の程度をコントロールすることが必要になります。
ここで、学生時代に訓練を受けたのですが、そのときに教わったことです。
10000字/分を超えると、理解度が下がり、抽象的になってきます。
30000字/分を超えると、もっと理解度が下がります。
100000字/分を目指すと、(当時)理解度5%を切るような感じを覚えました。
これを考えると、そもそも30000字オーダーで流し読みをする、
全体をなんとなく眺める、
(章立てを読む、ということではなくて)
というのは、かなり技術が要ること。
もしくは、天性の能力。
そう考えると、真似しようにも、できないものですね。
唯一、真似できそうなことがあるとすれば、
授業を受け、ノートを取ったものを、ざっと7回見返す、ということかな。
これは、忘却曲線への対抗、という意味では、非常に一般的な学習方法であるわけで、なんの新鮮さもないですが、自分が書いたものを何度も見返す、ということは、誰かが書いたものを見返すよりも想起させるものが多いため、効果が高い、というデータがあったような気がします(すみません、エビデンスが思いつきませんが)。
なので、この本を読んで、やってみよう、と思うのは
最近、いくつか参加しているオンライン講座とかのメモを、何度も見返して、血肉にする、ということ。
なんとなく、受講前の準備とか、受講したこと、とかで満足してしまって、完全には血肉になっていないような気がする昨今ですので、
そういった意味では、気付きになったのかもしれません。
勉強法、としては、特殊な人種だけができること、ということでしょうか。
(速読の教室で訓練を受けていたときも、飲み込みが早く、100000字/分でも理解度を高い水準で保てていた方もいらっしゃいました。その方も東大在学の方だったなあ)
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