妊娠初期流産 ~小さな命から学んだ事~
新年から流産
2021年12月末…
私のお腹に、2度目の小さな命がやってきました。
フライング気味の妊娠検査薬を経て、産婦人科の診察を受けた時はちょうど5週目に入ったところで、私のお腹の中に小さな胎嚢を確認できました。
しかし、その2週間後の2022年1月3日、妊娠7週目に入ったその日に、小さな命は空にかえっていきました…。
ひどい出血で緊急の診察となり、産婦人科の検診台で私のお腹から胎嚢が排出され、その後、1週間ほどかけて自然排出もうまくいき、手術や処置なしの完全流産となりました。
経験した事のない感情がまだこの世には存在していた
カウンセラー・セラピストという仕事をしていると、不妊治療や流産を経験された方などのお話を聴かせていただくこともあります。
私は、前夫との結婚生活の際に不妊で産婦人科に通った経験はありましたが、流産の経験はありませんでした。
カウンセリングのお客様や友人から流産の話を聴かせていただく際にも、その人の気持ちに寄り添えたらと思いながら話を聴かせていただいておりましたが、その心情は、私の想像を遥かに超えたものだったのだと我が身に起きたことで痛感させられたのでした。
障がい者として生きてきた私は、様々な壁や苦難に遭遇してきました。それに伴った感情も様々で、経験と共に多くの感情を知ることが出来たと思っていました。
でも、今回の流産で私に襲いかかってきた感情は、今までに経験したことのない、想像を絶するものでした。
悲しみ・悔しさ・苦しさ・喪失感・自責の念…様々な感情がひと塊となって襲ってきたのです。
― 数々の荒波を経験したつもりだった私にも、まだ経験したことのない感情があったんだ —
この経験と感情は、私に大きな衝撃を与えました。
そして、たった7週間だったけど、妊娠確定してからほんの2週間だったけど、私は小さな命の母親となっていたのだと気づきました。
小さな命が教えてくれたこと
今回の経験を経て、私は小さな小さな我が子にたくさんの”大切なこと”を教えてもらったなと感じています。
まず、イヤイヤ期と魔の3歳児の間で感情の起伏が激しい息子に対して、「元気で生まれてきてくれてありがとう。それだけで充分だよ。」と心から想いながら接することが出来るようになりました。
そうなると、息子の怒る顔も、泣く顔も、どんな状況でも愛おしく感じて仕方がなく、息子への接し方が自分でも分かるくらい変わりました。
こうして元気に反抗してくれることも有難いことなのだと、息子との時間を、一瞬一瞬を、大切に感じられるようになりました。
次に、夫への感謝。
普段から私のことを一番に考えてくれる夫。
今回は、子煩悩の夫だって辛い経験だったと思います。それにも関わらず、私の体調を考え、家事・育児をいつも以上にこなしてくれました。
私にはもったいないくらいの素敵な男性と結婚出来て本当に幸せ者です。いつも支えてくれている夫に感謝し、私もしっかりと夫を支えていかねばと改めて感じました。
最後に、カウンセラー・セラピストとしての成長にも繋げてもらったということ。
今回の出来事は、私の仕事に関しても視野を広げてくれた経験でした。
反省と学ぶべき事、まだまだ私には果たせていないお役目がたくさんあるんだということを、短い期間で小さな小さな我が子は教えてくれました。
流産後の産婦人科の診察が今日で最後だったので、しっかりと消化させるために書かせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
そして、愛おしい我が子たち…
私をママとして選んでくれてありがとう。
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