ミントグリーンの湯船にて

わたしが極度の疲労で朝風呂派になりかけていた頃、から2週間後、風呂キャンセル界隈がバズったらしい。流行りを先取りしたように見られて少し恥ずかしいきもち。

忙しいながら、集中力が途切れていま見ているものから意識が逸れる瞬間瞬間に、自分がいまいるところ・目線の先は未来につながっているのか？と考える。その都度肩に感じる重力が少しずつ強まって、木曜日には立ち上がれないほど。

わたしはいままで嫌な気持ちをすべて鬱屈のエネルギーにしていたのかもしれない。人から不快なことをされて落ち込んでも、自分の考え方が悪いのだと思って、他人に敵意が向かない。さながら家庭ゴミを溢れるほど押し込まれたコンビニのゴミ箱のようだ。ぜんぶ自分ごとにして溜め込み、世間の審判を必要以上に恐れて、そのくせいかにも「正しい」行動は取れなくて。
好きな服を着ること、ネイルをすること、髪を染めること、自分の好きなように振る舞うことは好きだけど、それを知らない人がどう思っているのか人づてに知ることは嫌いだ。
5月にブリーチを2回したって大学デビューってことにはならんでしょう。どんどん派手になっていくね、ギャルだね、とか。知りません。
みんなが顔見知りになりうる環境で人と近づいたり離れたりするのは面倒くさい。世界が近すぎて干渉させずにはいられない。適当な人を信用しないようにと言われても困る。信用ベースででいかないとつかれるし、信用しないぞ、と思っていてはLINEのひとつも返せない。
喋ったことを覚えてないってことは重要なことは言ってないんだろう。誤解されないように頑張ってきて、誤解されづらい環境にきてついつい口が緩んだが、誤解されてないとわたしが思い込んでるだけでとんでもないことを思われてるのかもしらない。相手の読解力を信頼して喋っている、信頼しすぎている。ただ種が同じだけの相手と同質だと思ってしまう癖が抜けない。十数分乗るだけの電車で寝ちゃうのって今までにない。

疲れちゃったなあ
床にへばりついて動けないし
やりたくないことやってる
へそだしてたから体冷えてるんかな
おきてちゃんとやることやってねないとなあ
今から寝ても5時間も寝れやんしな
どういうことやねん
コンタクト外す元気もない

毎日4時間睡眠で、少しずつ無神経になってきた。後悔することが増えている。あとあと考えてみればあんなこと言わん方がよかったなあ、とひとり反芻。"なかよし"のハードルが低くなって、単語と短文が異常にハイペースで飛びかう会話方式のせいで、元々いうつもりのなかったことまで言ってしまったりする。うまく自分をコントロールできない。

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何もない休日ですら何かしなければいけないような気がしてくる。太陽があんまり輝っているから、半袖にサンダルで出てきてしまったが、喫茶店はいつもすこし肌寒いのだった。

きみのことを考える時間が減っても、大切な思い出は大切なままにしておくことってできるのかな？
話しかけようにも、話したいことがひとつもない。しっかりとあった火種を失くしたのはわたしでしょうか、きみでしょうか。
一回だけ連れてってもらったお店の名前、覚えてないけどぶらぶら歩けば辿り着ける気がしている。二回教えてもらった本屋さんの名前、もう一度聞くには相当な勇気と諦めが要るから、たぶんもう聞けないと思う。LINEの履歴消えたのまだつらい。街中で見つけられないから大切な気がしていた。

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右腕に大きなあざができている。日によって濃くなったり見えなくなったりして面白い。なぜできたのか全く思い出せなくて、友達が首を傾げていた。もしいつかタトゥーを入れるなら、この位置に、黄色と水色と紫がうすく重なったみたいのを入れようかなあ。腕なら歳がとってもたいして伸びないだろうし。

どこにも帰りたくないな。どこにも居たくない。なにをしてもワクワクしない。なにも始められない。こういう気持ちが、単に生理周期のせいなのなら、もう死んでしまいたい。
結局のところわたしはどうするべきなんだ。明後日までの課題を放置したまま来月の準備をしている、それも遅々として進まない。4限終わり誰かを待ってしまうのもやめにしたい。楽しいことだけ楽しむなんて誰でもできるんだから。いま手元にあるものを特別で唯一と信じられる力が欲しい。何か小説でも書いてみようかな？あした指輪が届くらしい。薬指と人差し指と親指につける。なにか新しいものを持っていないと不安になるから買い物しすぎるのかな。

最近うれしかったことと言ったら、髪を金色にして、ゴールデンレトリバーか野良猫みたいな毛質になってしまったけれど、美容師さんに取られた外カメノーマルの写真がかなりかわいく写っていて、ストーリーにあげたら25件のいいねと5件のdmが来たこと。ここに貼ってもいいくらい可愛い。最近横顔の写真をよく撮られる。友達のBeRealに超かわいく写れたこと。いちばん大きい作り置き用タッパーにようやく出番が来たこと。かわいい服の合わせを発明したこと。友達に、あなたと友達でいれてうれしい！と言われたこと。隙間時間に喫茶店に入ってレジュメ作りを進められたこと。なんとなくで作った料理が美味しかったこと。友達の夢を聞いたこと。

並べたらしあわせになってきた。地球を抱きしめたい気分。