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結婚する前に私がしたこと

2017年、私は香港人の夫と日本の区役所で籍を入れました。
国際結婚です。
友人、知り合いからもらう定番の質問は、

どうやって知り合ったの?
結婚の決め手は?
何語でコミュニケーションとるの?

です。

これって、国際結婚関係ないと思うんですよね。
でも、国が違うってだけですごい話、みたいになってくるのは日本独特の現象のように思います。

何語でコミュニケーションをとるのか、は確かに気になるところかもしれませんが、日本語同士でもコミュニケーションって難しいですよね、日本語同士だからこそ『伝わってるだろう』『解ってるだろう』『普通』というのがあって厄介かもしれません。

国が違えば、文化も習慣も違うし『常識』とか『普通』はもともと通用しません(^^)

同じ質問に飽き飽きしながら淡々と答えているうちに、
いや、結婚するまえにすることあるんだよな~って思ってくるんです。

付き合って1ヶ月で決めたことは

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付き合って1ヶ月で決めたことは、2人で1ヶ月間の海外旅行をすることでした。その目的は、もちろんお互いのことを知るため、です。

余談ですが、香港のことを少しだけ紹介します。

香港は日本から飛行機で約6時間のところにあります。
アジアの中でもなかなかの蒸し暑さを誇る地域ですが、11月〜3月は20度前後で比較的過ごしやすいのでおすすめです。

香港は中国の一部で、正式名称は中華人民共和国香港特別行政区と言います。

1997年に中国に返還されるまで、香港はイギリスの植民地でした。
なので香港の人たちの多くはイギリス教育を受けており、個人的にはアジアだけどレディーファースト、アジアだけど英語が通じやすい、という印象があります。

これ以上は歴史的、政治的な話に発展するので今回はやめておきます。

さて、話は『付き合って1ヶ月で決めたこと』に戻るのですが、
付き合って1ヶ月で決めたことは、2人で1ヶ月間の海外旅行をすることでした。

私たちの場合、香港と日本の遠距離だったので、会う時間をしょっちゅう取ることが出来ず、お互いを知る機会や会う時間があまりありませんでした。

そこで、私たちはまるまる1ヶ月間、旅行をすることにしたのです。

1ヶ月間という時間は、自分を飾り続けることも難しく、いい意味で素が出やすくなります。
また、本当に無理だったら途中リタイヤを考える期間でもあります。

性格が合うのかや、お金の価値観(どこにどれだけ使う人なのか)も分かりますし、何と言っても緊急時にどんな対応をするのか、を見れる絶好のチャンスだと思っています。笑

結婚後の家庭でも、きっと予期せぬ緊急事態や判断を迫られるときがあると思います。そんな時にパニックになるのか、相手にゆだねるのか、自分の意見を通すのか、感情的になるのか、話し合えるのか…

特に今回は、飛行機と宿だけ取っただけのバックパッカーに近い方法で出発したので、何かしらのトラブルはあるな~、という心づもりでした。

行先は未知の国

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では1ヶ月間どこへ行くのか?ですが、
お互いが行ったことのない国へ行く、というのがポイントでした。
なぜそうしたのか。

それは、お互いのホームである自国でウロウロしていても本当の姿は分かりづらいと思ったからです。

例えば夫の生まれ育った香港へ私が3泊4日で会いに行ったとしても、結局楽しい観光で終わり、香港をホームとする彼が頼れる存在なのは当たり前のことです。トラブルもまずないでしょう。

逆もしかりです。

だからこそ、お互いが行ったことのない国で、フェアにスタートすることに決めました。

選んだ先はバリ島です♪

自分にとって何が大事なのか

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この旅は、相手のことをより深く知ることだけでなく、自分にとって何が大事なのか、も改めてわかる旅でした。

無意識に自分の価値観と、相手の価値観を心の中ですり合わせながら日々を過ごすので、おのずと自分が大事にしたいポイントが分かるんです。

お金の使い方ひとつとっても、
ラグジュアリーなホテルにお金を使うよりも、宿は安いところでいいから現地の食べ物にお金を使いたい、とか、

時間の使い方にしても、
あるだけの時間をめいっぱい使ってよくばりコースの旅をしたいのか、のんびりすごしたいのかでもお互いの行動が違ってきます。

お金と時間
両方ないと生きていけないし、あって当たり前のものでもあります。
ほとんどの人が生きるためのお金が必要だろうし、何かしらで収入を得ているはずです。そして嫌でも時間は過ぎていく。

そんなお金や時間という『生きるためのもの』をどんな風につかいたいのかって、めちゃくちゃ大事だと思うんです。(時間はいのち、とはよく言ったもんだと思います。)

どんな風に自分のいのちを使って人生を歩みたいのか。
夫婦になっても個人の尊重は生きていると思います。
だからこそ、自分にとって大事にしたいことを相手に知ってもらい、理解してもらうことがとても大事だと思いました。

もちろん、相手のことも理解し、尊重することが大事です。

自分にとって何が大事なのか。わかるいいきっかけにになりました。


本質を見極める

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慣れ親しんだ場所や、いつもと同じルーティンの中では、本質を見極めることが難しいと思います。

私は、相手を知るために、そして自分のことも知るために、お互いの行ったことのない国を選択しましたが、
もちろん国内旅行でもいいと思います。

結婚後、お互いがすこしでも仲良く、快適に過ごすために、ちょっと非日常な場所や環境をつくり、台本なしの時間を共有することが必要なのではないかと思います。

その中に、相手の本質がかくれています。

私たちは、香港➡バリ島(スミニャック、サヌール、ウブド、クタ)➡バンコク➡香港 というルートで、バリには2週間ほど滞在しました。

ちょっとしたトラブルはたくさん。
同じヴィラ内で部屋のシャワーが出ない、部屋のブッキング、空調が動かない、で3回引っ越しをしたり、民間の両替場でお金を取られそうになったり、

現地の店番を頼まれたり、飛行機の便が突如変更で予定が変わったり、Wi-Fiが繋がらない、タクシーでぼられる、とか。

だんだん、トラブルに対しては『はいはい』となってくるんですが、
そのたびにお互いの本質が分かってきました。


国際結婚もそうでない結婚も

くた

国際結婚もそうでない結婚も、同じだと私は思っています。
日本人だからどうとか、国が違うからどうとか、ではなく『人間』のつながりってそれ以前のところにあるんじゃないかと思います。
LGBT等も一緒だと思います。

相手の本質をみること、
自分にとって大事なことを理解すること、
相手にとって大事なことを理解すること、
目の前の壁に立ち向かうときどんな行動をとるのか、

ながく快適に、一緒にいるために、とても大事なことなんじゃないかなと思います。

たまたま私は異国の地で過ごすことを選択しましたが、
それ以外にも方法はたくさんあると思います。

結婚を考えたとき、太字のところをちょっと思い出してみてください。

いつまでも自分らしくいるために♪



≪photo≫
Waikikibeach loyal Hawaiian hotelより
New Zealand Devonportの雑貨屋さん
Bali Ubud  Gunung Kawiまでの道
Bali Uluwatu beach
Bali Kuta beach①
Bali Kuta beach②

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