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東大ロー2023 再現答案 総括

1 2023年度入試のまとめ

 東大ローは過去問を公式で売ってます(オンラインでも売ってます)ので、問題は載せられません。来年2024年の入試を受ける方は、過去問を多分買うはずだと思いますので、こんなもんでこの点数かという感じの参考にしていただければと思います。点数はおそらく、調べたところ、2022年度からは偏差値換算になっているようです。では、以下結果です。今年は、科目1が民事系、科目2が刑事系、科目3が公法系でした(年にやって変動します)。特別選抜は出してないです(そもそも実はあまり制度としてよくわかっていない)。

入学内定通知書。薄紙。

 点数が出てもよくわからない(なぜここだけ出す?)ですが、科目1、2は比較的良い方で科目3は普通くらいって感じなんですかね。科目3は設問2が素点レベルで0点で、なぜ耐えたかよくわからないので逆に、参考になるかもです。科目1〜3手応えとしては微妙で、一番やらかした科目3が最後だったので、わんちゃん落ちてると思いましたが耐えてよかったです。
 出題趣旨はここに書いてありましたので、載せておきます。どうぞ私の答案と見比べて、結構外してもなんとかなるものだと参考にしてくだされば嬉しいです。

https://www.j.u-tokyo.ac.jp/law/wp-content/uploads/sites/18/2022/12/2023LS_kishu_shushi.pdf

 では以下再現答案へのリンクです。追記に少し詳しく科目ごとの感想を書きましたので、来年受ける方の参考になれれば嬉しく思います。

2 再現答案へのリンク

1 . 法律系科目1 民事系(民法、商法、民訴法)

2 . 法律系科目2 刑事系(刑法、刑訴法)

3 . 法律系科目3 公法系(憲法、行政法)

3 雑談

 なんかこれで終わってしまうと寂しいので、少しロー入試に関係して私が最近思うことを書いてみます。1はつまらないので読まなくていいですが、2は読んでください。

1. ロー入試は難しい

 まず、ロー入試の難易度は年々上がっていくでしょうという話です。ロー卒業の抜け道としての予備試験の合格枠が狭くなっていること、ロー在学中に司法試験が受けられる制度ができたこと、さらに予備試験は下4法の短答式試験という地獄の苦しみを乗り越えなければいけないこと、予備試験は実務基礎があるため一科目多いこと、口述というメンタルが死にかけるイベントがあること、などを考えると、予備試験には向いていないけど、司法試験なら向いているという方は一定数いるはずです。これは逃げとかではなく、単に向いているか、向いていないかの問題で、予備ではなく司法のみ狙うことは絶対に賢い選択です。下4法の重箱の隅をつつくような細かい知識を頭に入れる時間があるなら、その期間で、司法試験の論文対策を万全にするという選択はすごく合理的だと思います。また、口述は人生で一番しんどかったですし、口述で落ちると、再度短答からスタートせざるを得ないということも考えると、法科大学院への進学というのは早く法曹になるための非常に有効な手段であると思います。
 そのため、やはり入学の難易度は上がるはずです。ローが(特に予備試験との関係で)魅力的になっているということです。だから、予備試験の短答に受かるだけでは東大ローは多分きついと思います。予備論文合格に近い位置(1000番以内等)までなんとか伸ばそうとしている方が受かっていくイメージがありますから、予備試験を併用される方も手を抜かずきちんと勉強する必要があります。
 東大ローについては記事でまとめてます。慶應ローは受けてこそいないですが少し過去問を見て検討したことがあって、予備試験と同じくらい難しい問題が出されているなと思いました。

2. 就活に強い東大ロー

 次、東大ロー特有の話です。まだ入学していないので、内部事情や授業内容についてはわからないですが、東大ローは就活にめちゃ強いです。これは確かです。予備合格後に就活を始めて、色々調べた結果分かったことですが、ローはこんなに就活に関係するのかと驚きました(自分の無知さにも驚きました)。私は予備試験ばっかり考えていて、特にローが就活にどう影響するか全く無知でしたが、人生に関わることでしたので、せめて多少は調べておくべきだったと後悔しました。予備受ける学部の方は特に、少しはロー含めた就活事情について意識されておくと良いと思います。
 予備合格時まで就活について全く知らなかった私もボンドさんのこの記事

を拝見させていただき、自分なりに調べたりしてなんとか情報を手に入れることができたので、必ず読みましょう(ボンドさん、ありがとうございます)。
 特にサマークラークやウィンタークラークで、ESが通過するかのスタートラインで絶対優遇されてます。スタートラインに立った後は個々の頑張り次第かと思いますが、スタートラインに立ちやすい、というのは非常に重要だと思います。その点でも東大ローに入る意義はすごくあると思います。

以上です。貴重なお時間を使って読んでいただきありがとうございました。



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