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自分が世界が変わるヨガ体験⑧

不安になったら『バガヴァッド・ギーター』を開きましょう。今現在世界で起きていることの理由と答えは、第4章7・8節、第11章26~29節にあります。何度も言いますが、ギーターはヨガをやる人が読むただの本ではなく、神の声そのものです。心が澄んでいるいる時に読むと、直感や道標を与えてくれます。

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インド聖典では『シュラヴァナ・マナナ・二ディディヤーサ』という行動規範が決められています。つまり『物事を集中し注意深く聞いて、それが真実でダルマにのっとっているかどうか熟考して、はじめて実践に移す』ということ。これはヨガなど霊性だけでなく、世俗的なあらゆる状況にもあてはまります。

『自分は神様の道具に過ぎない』そう確信した時に、魂の成熟度が引き上げられます。その時に、落ち込んだり、悲しみではならず、喜びに満ちていなければならないのです。

『私が地上に生まれるのは、ほかの如何なる姿をとる時であっても、その時に優位となった不正義な者を終わらせ、正しき者を守護するためなのだ 』(バーガヴァタ・プラーナ 第10巻 第50話)

ヨガをしてまず気付くことは、自分の体や心の変化です。さらにヨガを実践していくと、思考と言葉と行動が、変わっていきます。もっと驚くことに、周りの人たち、世界が変わっていくことに気付きます。

ヨガの先生は、生徒さんのために有益な知識や技術や体験をシェアしようと、一生懸命の方々が多いです。さらに素晴らしいのは、自身の持っている知識や技術や体験が、必ずしもすべての人々に有益ではないと認識し、誰かのためというよりも遍在の神にすべてを捧げていることです。

『僕への愛は、僕の側にいるよりも、僕の誉れを聞いて、僕を見つめ、僕を瞑想して、僕の栄光を歌うことの方が、より強く育まれるのです。- シュリー・クリシュナ -』(バーガヴァタ・プラーナ 第10巻 第29話)

神を信じる者には、必要なものはすべて与えられると、スワミは宣言されています。同様に認識しなければならないことがあります。本当に必要でなければ、どんなに素晴らしい人や、価値あるものであっても、手にすることはないということです。

あらゆる成功や家族や富を手に入れたトランプ大統領でさえ、祈りは欠かしません。物事を成就させるためには、努力と神の恩寵は常にセットであることを知っているからです。

言葉は言霊。善良さも、劣悪もすべて自らの魂に、刻まれていきます。

『グルはどこに行けばよいのかを教えます。しかし、グルはあなたをそこに到着させることはできません。あなたは自分自身で目的地への道を、とぼとぼ歩まねばならないのです。サティヤ・サイババ』

仕事、時間、家事、育児、介護、借金など…、もし何かに追われていると感じているのでしたら、ヨガをしましょう。ヨガはバランスの知性を養い、緊張と弛緩、集中と解放、世俗と霊性の切り替えをスムーズにし、最終目的地への過程を明確にしてくれます。

日本に生まれたことは深い意味があります。日本は日の出ずる国、つまり霊的光を放つ国です。「日本が他の国よりも遅いが、最終的に霊的に世界を引っ張ることになります。」とスワミはおっしゃいました。待ちましょう。『バガヴァッド・ギーター』第4章8,9節を信じましょう。

『調べて、体験し、信じる』ヨガやサーダナ、仕事や情報、スポーツやダイエットなど、あらゆる分野で踏襲すべきプロセスです。これをおろそかにすると、道を踏み外します。

スワミ・シヴァナンダは、どんなに大勢に囲まれ忙しい時でも、毎日自分と向き合う時間を持ちました。神聖な人でさえそうなのに、多忙な生活に忙殺されている私たちが、いかに世俗の波に飲み込まれないよう、自分を見つめる時間が大切かがわかるかと思います。

今、現実世界もTVも映画も、虚偽と不正や混乱だらけで、魅力も楽しみもなく、気持ちが離れて行くこともあるでしょう。そんな時、『シュリーマド・バーガヴァタム(バーガヴァタ・プラーナ)』の世界に入り込むと、愛と真実の世界からもう戻りたくないと感じるかもしれません。

虚偽や不正や邪悪な人々に対して、勇気を持って戦うことは素晴らしいです。更に素晴らしいのは「真実を語り、正義を成したか?」と常時自身の内なる弱さと向き合って戦い、勝利することです。

更に言うと、動物たちがカルマを全うする前に、人間が殺して食べるから、動物たちの魂が人間の肉体を取って生まれ変わる。異常性愛、猟奇的な事件、極悪な行動など、人間らしくない人たち、想い当たりませんか。

真実を言った人が殺されても、真実を殺すことは誰にもできません。

何かを変えようと動きまわるより、自分が変わった方が早いしうまくいくこともあります。

美味しいスイーツの甘さに浸ると、すごく幸せな気分になります。甘さを的確な言葉で表現することは誰にもできません。説得力があるのは「まず食ってみろ!」です。同じように、ヨガの心地よさは、的確な言葉で説明することはできません。「まずヨガをやってみろ!」がわかりやすい表現かもしれません。

1人の力は束になれば、世界を動かします。

ヨーギは、純粋なハートを得ることが最重要なサーダナだと、知っています。純粋なハートは、神性そのものである直感と良心なしでは得られません。それらを得るために、ヨーギは沈黙と静寂の時間と空間を大切にしているのです。

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ヨガも菜食もやっているのに、病気になるんじゃ意味ないんじゃない?とノンベジのヨガの先生からの嘲笑。病気は、口から入れる食物だけでなく、目や耳や鼻や触れることによって取り入れられる食物にも影響を受けます。だから、ヨガでは感官をコントロールし浄性のものを取り入れることが大切なのです。

正義を守る者は、正義に守られます。そして、真実より高い正義はありません。そう、スワミに、教えられました。

自殺しようとしている人へ。その前にこう言ってください。『もし生きる意味があるのなら、神よ、目の前に出てきなさい!』信じられないことが起きます。

健康のためにヨガをすることは正しいです。さらにヨガで健康になるためには、心の浄化も必要になってきます。自己浄化によって、純粋なハートが得られ、意識せずとも諸々の恩寵が降り注ぎます。

アメリカで真実と正義の戦いに身を置いている方々は現在を、聖書のような時代と表現しています。同様に、ヨガの道を歩んでいる方々は、東洋の聖書ともいわれている『バガヴァッド・ギーター』の再現だと感じています。

ヨガに関しては、アーサナ(ポーズ)やプラーナヤーマ(呼吸法)の実践と共に、聖典の学習も必要です。聖典の知識は、読んで暗記というよりも、体験とリンクさせることで得た英知として、骨肉化されていくものです。

「ヨガをやって得られる最大なものは何ですか?」という質問。純粋なハート、健康、平和、幸福などが得られます。さらにこれらを周囲の人々に分け与えることができることです。

真実と正義を実践するための一番身近で重要な方法は、テレビを観ないことです。

『お金は来ては去ります。しかし、徳は来ては育ちます。決してお金の後についていってはいけません。お金が、あなたの後から、ついて来ます。-サティヤ・サイババ-』

ヨガの先生を長くやっていると、霊的に高い況位の方、ビジネス的に高い地位の方に接する機会があります。個人的体験から、素晴らしい方々と接する機会に感謝し、物事をシェアするのも大切ですが、困難や危険から守り解脱を与えてくれるのは神だけであるということを常に意識しなければなりません。

寒い季節にヨガをする時、体が暖かい状態になる室温や体温調整をする必要があります。首にネックウォーマーをしたり、靴下を履いてヨガするだけでも、免疫力を30%以上アップ等、多くの効果を生みます。乾燥するこの時期は、加湿器や、ストーブに水の入ったヤカンを置いたりすれば、咳など風邪予防も可能です。

ヨガや何かを伝えている時に、どうしても同じ過ちをしてしまう人がいます。すると、ストレスを感じたり、イライラするかもしれません。そんな時、自分の大切な子供、または年老いた母、あるいは信じている神様と接してると想い、感情移入しましょう。自分の心が愛と優しさでいっぱいになってきて、相手の心も行動も変わります。

『バガヴァッド・ギーター』は日本でも何冊か翻訳されています。どれが最適かは、お求めになる方の目的や好みによります。私自身は、ヴェーダーンタ文庫の熊沢教眞 訳のギーターを20年以上、何度も読み返したり開いています。この本は美しくわかりやすい訳で、しかも訳者の情熱が感じられるからです。

ヴェーダーンタを勉強するのに最適な本は?という質問。『はじめてのヴェーダーンタ』という書籍は薄くて、わかりやすいとお答えしています。さらに踏み込んで、時間をかけて学びたいのでしたら、ヴェーダーンタの注解書そのものである『バガヴァッド・ギーター』をお勧めします。

幸せは満ち足りていることです。不幸は欲望を持ち続けていることです。あと、荷物をたくさん持ち過ぎると、重荷に潰されて不幸になります。ですので、荷物をできるだけ減らせば、快適な旅ができます。こんな風に実践している仲間がいると嬉しくなります。

世界最古の聖典ヴェーダの『サティヤム・ヴァダ ダルマム・チャラ(真実を話し,正義を為せ)』の宣言。シンプルですが実践するのが難しいです。

全託は、他力本願とは意味合いが違います。念のため。

ヨガのポーズ中、目を閉じるのかどうか?ヨガの種類や流派によりますが、シヴァナンダヨガでは、シャヴァーサナ(屍のポーズ)は必ず目を閉じます。あとはだいたい目を開いてポーズをとります。バランス系ポーズは目を開く方が安全です。上級者や瞑想系のヨガクラスは、ほとんどのポーズで目を閉じます。

ヨガの先生が、生徒さんに教えるためにはまず、先生自身が教えを実践していなければなりません。これは意外と難しいことです。

サンカルパ(神の意思)は真実で絶対ですが、バクティ(信仰)とサーダナ(霊性修行)の度合いによって変わるのも真実です。そうスワミは宣言しています。サンカルパは人知を超えた壮大な神の計画があるので、たやすく論じたり落ち込んではならず、神の恩寵として受け取らなけらばならないのです。

純粋な心でいつも愛と思い遣りの日々を過ごすのなら、必要なものは願わなくても、すべて与えられます。嫌いで望んでいないものでさえも与えられます。ですので人は潜在意識の中で、それらを享受する意味を認識しなければなりません。受容物は受容者に最高の価値を与えます。それが神の恩寵です。

『義務を着実に遂行せよ 結果に対する執着を放棄せよ 成功にも失敗にも平静であれ 心の平静こそがヨーガと呼ばれる』 バガヴァッド・ギーター第2章48節

『真理をつかみ この宝物が 何物にもまさるのを知る者は どれほど大きな悲しみにあっても 動揺することはない』 バガヴァッド・ギーター第6章22節

海外の方が日本のことを「日の出る国」と言った瞬間、『asato ma sad gamaya・tamaso ma jyotir gamaya・mrtyor ma amrtam gamaya(虚偽より真実へ,暗闇から光明へ,死を超えて不滅へと,導きたまえ)』のマントラがこだましました。虚偽や暗黒で死にかけた日本ですが、本来、愛と真実に満ちた不滅の光なのです。

ヨガなど様々なサーダナ(霊性修行)を実践することで、素晴らしい知識や体験が得られることは真実です。こういった貴重な知識と価値ある体験は、他者に分け与えることで、より幸せと喜びに満ちていきます。

『バガヴァッド・ギーター』はヨガを実践している人には必須の聖典です。ヴェーダーンタ哲学がわかりやすく書かれていて、繰り返し読むごとに発見があり面白いです。

高齢の母がポツリと言いました。「ご飯もお風呂も何でもやってもらってありがたいけど、時々申し訳ないと思う時があるの。私が生きていることで負担かけているんじゃないかしらって。」胸が張り裂けそうになる母親の言葉。絶対言わしてはいけない、深く反省しました。

自分の周囲で起きている戦いで、正義を貫くことも大事ですが、自分の内側で起きている(善と悪、真実と非真実の)戦いで、正義を貫くことはもっと大切です。正義は、正義を守る者を守り、正義に背く者を滅ぼします。そして、真実より高い正義はありません。

*きらめく美しいヨガ的生活の体験から得られた言葉、ハートを突き抜ける聖典や、スワミの重要な御言葉をまとめました。

愛と優しさをいっぱいありがとうございます!