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コロナは真実ですか?感染症の専門家の意見は真実ですか?TVや新聞は真実を伝えていますか?マスクやワクチンは絶対必要ですか?真実を守る続けると、時に困難やトラブルに見舞われることがます。しかし古代から、聖人や偉人は、真実は最高の正義だということを知っていました。正義を守れば、正義に守られることを、彼らは身を持って体験していたので、臆せずにどんなに危険な状況であろうとも、すべてを喪失しようとも真実を貫いたのです。真実を守ることがいかに大切か、敬愛するスワミ、サティヤ・サイババはわかりやく教えてくださいました。

『昔、宇宙の真理を説く教師でたいへんすぐれた人がいました。この教師は教えを受けたいという人がやって来れば、その人の振る舞いと人柄を見て、相手にどんな性質があるか必ず見抜くことができました。そして相手の精神の段階と性格を見極めた上で、マントラを授けたのです。

この教師は偉大な人だと認めた泥棒がいました。ある時、泥棒はこの教師を訪ね、マントラを授けてくれるようにお願いしました。師は尋ねました。「お前はどんな人間だね?お前にはどんな欠点があるのかね?」

泥棒は言いました。「おれの悪いところは、夜中にいろんな家に行って、そこに忍び込み、どの家の物を盗んでくることです。夜は盗みで忙しいものですから、昼間は酔っ払って寝ています。酒を飲むのは、ふたつ目に悪い癖です。もし警察に捕まったら、助けるために作り話をするでしょう。それが3つ目に悪い癖です。」

偉大な魂の師は泥棒に尋ねました。「それでは、その3つの中で、ひとつをやめることはできないかね?」泥棒は少し考えました。-もしも盗みの仕事をやめたら、女房や子供の面倒を見ることはできなくなる。だから盗みはやめられない。幸い身体が丈夫だから捕まっても逃げられるんだ。だから昼間はよく眠っておかなくてはならない。昼間よく寝ておくためには酒がいる。だけど警察がそうめったにおれを捕まえることもないだろう。それじゃあ、嘘をつくことをやめることにしよう-師は泥棒に尋ねました。「明日からいつも真実だけを話すと約束できるかね?」と。泥棒は言いました。「きっとそうします。今日からでもいいです。本当のことだけを言うようにします。」と泥棒は強い決心をしました。そして本当にその日から、何があっても真実だけを話すようにしたのです。

暑い夏の夜のことでした。その頃は、エアコンも扇風機もありません。町の長官をしているお金持ちの男が、家の屋上で休んでいました。蒸し暑い夜でしたので、なかなか寝付かれなかったのです。その時、泥棒が屋上に這い上がって来ました。それを見てお金持ちはすぐに、これは泥棒だなとわかりました。そこで相手に尋ねました。「おい、あんたはいったい何なんだ?」と。泥棒は真実しか言えないのですから、まさに真実を言いました。「おれは、その…泥棒だよ。」お金持ちの男は、この相手がどういうつもりなのか、知りたくなりました。「へえ、そうかい。実はわしもそうなんだ。」2人は一緒に仕事をすることにして、どうやってこの家にある金目のものを盗めばいいか、策を練りました。お金持ちの男は泥棒に言いました。「この家は金持ちだから、金庫にはかなりの値打ちのものがあるはずだ。でも鍵なしで金庫を開けるのは、ちょっと無理だな。わしが家に忍び込んで、鍵を盗んでこられるかやってみよう。」

お金持ちの男は、もうひとこと言いました。「誰か見張りをしていてくれる奴が来ないかと思っていたんだ。あんたみたいな仲間ができたから、ようやく家に入れるよ。」と。お金持ちは1人で家に入って行き、まるであちこちを探してからようやく戻ってきたように振る舞いました。そして鍵を手に、静かに帰って来ました。そして泥棒に言いました。「鍵は見つかった。ただ、どこを探しても金庫がない。わしが見張ってるから、家を見てきてくれ。金庫のありかがわかったら、そこに入っている金目の物をとってきて欲しいんだ。」

泥棒が家に入ると、金庫はすぐに見つかったのです。金庫を開けてみると、大きなダイヤが3つありました。泥棒は立派なダイヤを3つ取り出しました。するとすぐ、心の中に疑問が起こりました。-どうやって3つのダイヤを2人で分ければいいのだろう。この泥棒は、真実の道に従っているわけですから、正しい行いも自然に身に付いていました。泥棒は3つのダイヤを持って行ったのですが、金持ちにこう言いました。「いいかい、このダイヤのうちのひとつはあんたのものだ。もうひとつはおれがもらう。3つ目のダイヤは山分けできない。だからこの家の人のために、金庫に返してくるよ。こいつはこの家の主人のものだ。」泥棒はそう決めて、家の中に戻って、3つのダイヤのうちのひとつを金庫に返し、それからまた屋上に戻ってきました。仕事がすべて終わって、泥棒が帰ろうとすると、お金持ちが呼び止めました。「おい、あんた。いつかまた今日みたいに、一緒に仕事できるといいなあ。わしから連絡が取れるように、あんたの住所を教えてくれよ。」何しろかたく真実だけを話さなければならないのです。泥棒は自分の住所を教えてしまいました。

この金持ちの男は、この地区で一番偉い長官でした。翌朝、警察を呼んで、金庫に入れておいたはずのダイヤモンドがなくなっていると訴えました。そして、住所に書かれてある村まで行って、そこに住んでいる泥棒を逮捕してくるように言ったのです。その村では泥棒のことをみんなよく知っていました。警官が出かけて行くと、男は苦もなく見つかりました。警官は男を捕まえて、長官の所まで連れて行きました。泥棒は、この長官が昨夜の相棒だった男だとは気付きませんでした。

長官は泥棒に尋ねました。「さて、どうやって家の中まで入ったんだ。どうやってこのダイヤを盗んだんだね?」と。泥棒は昨夜あったことを、はじめから終わりまで詳しく話しました。屋上に登り、もうひとりの男と協力して家に忍び込んで、金庫を開けて、3つのダイヤを取ってきて、ひとつは相棒に渡し、ひとつは自分がもらって、もう1度家の中に入り、再び金庫を開けてダイヤをひとつ返してきたこと。そこまでつぶさに語ったのです。長官は自分の部下の課長を呼んで言いました。「これからちょっと行ってきて、金庫にダイヤがひとつ残っているかどうか見てきてくれ。」と。

課長は金庫の鍵を持っていきながら考えました。-ダイヤモンドをひとつ返すなんて、そんな泥棒がいるはずないじゃないか。そう思って金庫を開けると、泥棒が元に戻したダイヤが、まさにその通りありました。ところがそこで課長が、ダイヤを自分のポケットに入れてしまったのです。そして長官のところに戻ると、ダイヤなどなかったと報告しました。これを聞いた長官は、次に泥棒を呼んで話をしました。「君の言ったことについてはよくわかっている。君の話したことは、すべて真実だ。だから今日から君には、私の部署の課長になってもらいたい。正直な人間だけが、公職につくべきだ。残念なことに君は泥棒をしていた。しかし君は決してそんな男ではない。」と。こうして男は泥棒をやめて役場の課長になりました。その後も、真実だけを話す修行を続け、その自然な成り行きとして、盗みと同じとように、飲酒もやめて、正直で誠実な人になったのです。

嘘さえ言わなければそれで真実ということにはなりません。真実をあなたの核心に、よりどころにするのです。はじめのうちは真実を守っていると、いろいろ難しいことも起こるでしょう。真実のためにすべてを捨てる覚悟でいなさい。世の中は真実を畏れ、いつも真実のあとをついて進んでいます。真実がなければ、ただ生きていくことさえ、心配しなければなりません。真実は、人々の恐怖を取り除きます。世界のすべてを守り、動かしているもの、恐怖を振り払うものが真実です。どんな困難に出会っても、ただ真実だけを話す道を守っていれば、いつかは喜びと幸せとともに、真実の徳に満たされるようになり、どんなつらいことがあっても、必ず乗り越えられるようになります。だからこそクリシュナはギーターで人間が幸せになるには、いつも真実を守らなければならいないと教えているのです。真実は人生の最高の道であり、真実の道だけが世の中に正しい行いを広めていくのです。真実さえ確実に守っていれば人は、神に達することができます。』

愛と優しさをいっぱいありがとうございます!