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鎌倉へ

 退院後できるだけ安静にしなければいけないのは重々承知ではあるのだが、今日は鎌倉に行ってきた。と言うのもこのブログ(オリジナルはExcite Blog)でも何度か登場した(と思う)御成通りの玩具屋「くろぬま」が今月十五日をもって閉店になってしまうからだ。このお店は御成通りの端の方に位置した見るからに昭和の雰囲気漂う古い店だった。それこそ結婚する前から御成通りに行くと中をちょっと覗いてみたりと気にはしていた。

 ツイッターによれば店主が今年の九月に急逝され、閉店に到ることになったと言う。この店主のおそらくはお嬢さんとみられる方が実は我が家のわんこのファンでいらしてお店の前で写真を撮ったのをママがブログに載せたら反応があったらしい。といってもこんなつながりはつい1年ほど前からのことではあるのだが。御成通りに行く折には挨拶にも行き、わんこを可愛がってもらっていた。

 今年はCOVID-19の影響で外出も極力控え、鎌倉なんて近場なのに全く立ち寄ることもなかったのだが、夏になって僕が入院してしまい、くろぬま閉店のニュースは入院中に届いてきた。なんとか閉店する前に間に合ってもらいたいと思ったがなんとかギリギリ間に合った。

 平時は腰痛が酷くてとても外には出られないのだが、なんとか体調を整え、薬を使うタイミングを計算して家を出発。本当なら電車で行くのだが今回は車。車に乗っている時は腰痛が悪化しないからだ。鎌倉に着く前に昼食をとる。

 昼食は戸塚や中田にもある家系の「源泉」が鎌倉の梶原口にもあるという情報を得てそこでラーメンを食べる。家系ラーメンは退院後初めて、ラーメンそのものも退院後2度目である。

「源泉」は塩ラーメンがおすすめ

 久しぶりの家系ラーメン、感無量だ。それに源泉はわりと人気もある店。ただし写真のラーメン(並)にライスをつけたらもうすっかり満腹になってしまった。

 梶原口から御成通りまでは市役所の横を通って鎌倉の町に入るが、流石に鎌倉は人が多かった。運良く御成通りの近くの駐車場に車が駐められたのでそれほど歩くことなく目的のくろぬまへ。挨拶をして写真を撮らせてもらって記念にお店に売っていた風車を買って帰った。お別れはなんともあっけなかったがくろぬまというお店は無くなってもお店の人は我が家のわんこの日記を読んでくれるのだろうなと思うことにした。

ありがとう、くろぬま

 本当ならデジイチを持って行ってちゃんとした写真を撮りたかったのだが、今の自分では腰を落とすこともできずただ立っている姿勢でカメラを構えるのが精一杯だった。なんとも寂しい限りだ。

 せっかく御成通りに来たので同じようにわんこをかわいがってくれるトルコ雑貨の店「ミモザ」にも立ち寄る。ここではキュタヒヤ(トルコ中西部)の陶器とチャイクル(トルコのブランド名)のチャイの葉を買った。このお店との繋がりは我が家のわんこの名前が三頭ともトルコ語からとったところから始まる。おかげでお店の人は3頭とも名前を覚えてくださっていた。わんこもたくさんかわいがってもらいこちらも再会を喜ぶような感じでもあった。そのくらい御成通りは久しぶりだったのだ。

 最後は御成通りに行くと必ず寄るカフェ"The Good Goodies"で、これまた定番のマサラチャイを飲んで帰った。お店はちょっと来ない間に拡張され、外でも座るスペースが増えていた。そして日曜日には花を売っているところは変わっていなかった。

ミモザで買ったキュタヒヤの絵皿

 上のお皿はトルコらしいチューリップ柄の絵皿で、紺色と白のコントラストが柄を際立たせていてほとんど即決で買ってしまったようなものだ。

トルコではどこでも見かけられるブランドのチャイ

 上のチャイはトルコに行けばだいたいの場所で見かけることのできるチャイクルというメジャーなブランドのチャイ。産地は黒海沿いのリゼという場所。紅茶の種類で言えばアールグレイだ。トルコは紅茶の消費量世界一の紅茶大国でもある。このブランドの葉っぱが鎌倉で手に入るとは思わなかった。

 そして…

 くろぬまの店内はほとんどの物が売れてしまっていて、まだ残っている物を買ってきた。こんな風車であるがこういった物の方が後々まで思い出として残りそうな感じがする、そんな感じの古き良き時代の玩具屋だった。

 今日は無理を押してまでも出かけて、ラーメンを食べて大好きな御成通りを散策し、知っている人との再会もあって思いのほか楽しい一日を過ごすことができたと思う。もっとちゃんと身体が動くようになったらまた必ず遊びに行きたい■

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