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その後の日記(1)

 入院中に書いていた「腰痛顛末記」の続きみたいなもの。めでたく(でもないが)退院はしたものの、動きにも制約があり、何よりも腰の痛みは解決されたでもなくて本当に退院してよかったのかなと考えることもある。

 我が家での生活は基本的に和式スタイルだが、これが腰には致命的である。特に寝起きが顕著な例だ。ベッドの寝起きと違ってどうしても腰を曲げなければならず、そこで腰を痛めてしまう。一度腰を痛めるとしばらくの間は痛みに耐えなければならない。

 とまあ、こんな不安材料なら他にもいろいろとあるのだが、まずはベッドを検討している。僕はベッドというものが嫌いでこれまでの生活でベッドが定着した試しがない。しかし今回ばかりはそうも言ってはいられない。そのほか和式の生活には必要のないテーブルや椅子も一人分とは言え用意しなければならない。(どれもあまり好きじゃない)

 退院した日はとてもいい天気だった。これまで病室にいると外の天気はほとんどわからず、曇っている時や雨が降っている時くらいしかわからなかった。

退院の日はとてもいい天気だった

 入院中はあれもしたいこれもしたいといろんな欲求に囚われていたが、その中でも納豆を食べたい、大好きなラーメンが食べたい、わんこをかわいがってあげたい。この三つの欲求は尽きなかった。退院した足で近くのマクドに行き、その日のお昼はハンバーガーだった。これはそれほど待ち望んでいたわけでもないが、帰り道にあったのでちょっと立ち寄ってみた。それよりもやっぱり納豆とラーメンだ。

 以前の日記にも書いたことだが、実は病院の院内食に納豆は禁物で、入院中は納豆が全く食べられない。理由は納豆に含まれたビタミンKが抗凝固薬の働きを阻害させるらしい。血液をサラサラにさせる納豆に血液をサラサラに維持する薬の働きを阻害させる物質が含まれているというのもなんとも疑ってしまうのだが、病院内で納豆が食べられないのは現実だ。そんなわけで家に帰ると納豆3パックを食べたのだが、それだけでお腹いっぱいになってしまった。2ヶ月の院内食生活で胃袋も小さくなっていたのである。そんなわけでラーメンは翌日持ち越し。

 ラーメンはやっぱり30年以上も食べ続けている藤沢の「街道や」の味噌バターラーメン。これがどうしても食べたかった。普段は大盛りで食べていたのだがこの日は中盛り。それでもかなりの食べ応えがあった。しばらくは小食の状態が続くのだろう。

藤沢「街道や」の味噌バターラーメン

 健常な頃はお店に行けば食べられるものだったが、食べられないとなるとどうしても食べたくなるものだ。納豆もまたそんなもの。入院をすると食事は本当にままならなくなる。いかに自分が欲求に従って行動していたか、言うなれば自由だったかと言うことがわかる。

 25日はチャイの「うちの子記念日」。退院した早々にいつもお世話になっているCafe SunnyDayへ行ったが、25日も二日続けて行くことに。「うちの子記念日」というのはその名前の通りでチャイが我が家にやってきた日のこと。ペットを迎えるとこの日は特別な日になる。なお英語では"Gotcha Day"と言ってやっぱりお祝いをする特別な日だ。

チャイの「うちの子記念日」

 この日はママがわんこのために作ったシャツを着させた。本当なら夏場のお出かけのためのものだったのだが、僕が入院してしまってどこにも出かけられなかったこともあり、今回が初の出番だった。

 そんなわけで退院後の2日間はこのほかにもホームセンターに行ったり、ニトリに行って必要になる家具を見たりとあれこれ忙しかったのだがそんな忙しいのも嬉しかったかも知れない。ただし疲れやすくなり、無理をすると腰にも影響があるので休み休みといった感じでもある。

 月曜日以降寝起きで腰を痛めては鎮痛剤のお世話にどうしてもなってしまうのだが、それでも入院中にすっかり習慣になった食後の歩行訓練を「夜のお散歩」と称して続けている。明日はママが半日の休みをもらったので役所にヘルプマークをもらいに行き、念願の一つでもあった散髪もしたいと思っている■


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