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お遍路ウォーキング日記(177:六十番横峰寺へ ④)

【2024年6月30日(日曜日) Day 177】

 今日の現在地、小松に来て他の札所も打たずひたすらまっすぐ石鎚山登山道を目指し、途中から平野林道に入ってしばらく進んだあたり。そろそろ左手に黒瀬湖が見えてくる。

 この先平野林道に入るとGoogleマップはサポートされておらず現在地の表示がされなくなる恐れもあるかも知れない。

 この歩き遍路はまず通らない様なルートを歩き遍路として進んでいくのも何だなと思うが、車やバイクの人はこの道を選ぶ。

 このルートの最大要素である平野林道は札所六十番横峰寺へ参詣に行く人のための道だがとにかく勾配とカーブのきつい峠道だ。そして当然ながら通行料を取る。この料金は往復約12㎞の道路使用と終点の駐車場使用料も含まれている。したがってここを通るマイクロバスは10人を超えると人数分の追加が発生する。また一般車は1,850円と結構なお値段。それに対してバイクは400円だ。自転車は無料なのだがだったら通ってみろよという威圧的な印象さえ受けるかも知れない、そんな道だ。自転車遍路の遍路ころがしであることは間違いないと思う。

 この林道最大の難敵は道路もそうだが、せとうちバスのマイクロバスが怖い。主に団体お遍路様御一行が使うもので、麓のバスターミナルでマイクロバスに乗り換えて行く。このバスは常に無線で連絡を取り合い、離合のできる場所で待機している。それが広くなった道端で止まっているようにしか見えず、後ろの車は道を譲ってもらったと勘違いして追い抜いてゆく。するとほぼ間違いなく反対側からマイクロバスが降りてきて離合はできない。

 もしもマイクロバスの後ろになってしまったら諦めて終点までついて行かなければならない。だいたい団体お遍路様がいて、同時に駐車場に到着しても同乗しているツアコンの方が先に納経所へ行ってしまうので諦めて団体をやり過ごしてからゆっくり札所を打った方がいい。

 そうそう頻繁に車が来るわけでもないので、料金所のところにある湧き水は汲んでおいた方がいいと思う。お水を汲んでそれも通行料に含まれていると思うと腹も立たなくなる。

 このお水に関しては初めてバイクで来た時に料金所の人がお水でも汲んで上がって行きなよと勧めてくれた。この先飲み物が調達できるのは頂上の駐車場か横峰寺くらいしかない。

 明日からしばらくの間行方不明なる可能性があるがならないことを祈るしかない■

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