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お遍路ウォーキング日記(237:七十九番天皇寺へ)

【2024年8月29日(木曜日) Day 237】

 今日何とか札所七十八番郷照寺を打つことができた。朝のウォーキング以外に歩くこともなく、日中は台風10号の影響で土砂降りが断続的に続き外出もままならない。またご当地香川県でも線状降水帯のせいで多くの場所が洪水になっていると聞いた。

 もともとこの香川県中西部は夏ともなると広い範囲では雨は降らず、それこそひと山違いで晴れたり土砂降りになったりと天気の伝え方も難しい、そして今は降ってなくても10分後はどうなるかもわからない、馬の背を分けて雨が降ると言うようなことを札所七十九番天皇寺の納経所の人が話をしていた。

 しかし多分今日のような日は多くの地域で雨が降り水かあふれて大変なことになっているのだと思う。

 今日打った札所七十八番郷照寺について簡単に書こうと思う。

 以前この寺は丸亀と宇多津にまたがる青ノ山の東側麓にあると紹介をした。この一帯はとにかく寺が多く、この一帯だけでも七〜八ヶ寺程のお寺がある。

 郷照寺はこの中にある時宗の寺だ。もとは行基菩薩が開山し、道場寺という名で寺の歴史は始まる。その後弘法が自らの大師像を納め、そのあとも各宗派の高僧が逗留している。その中でも一遍上人はこの寺に三ヶ月逗留をし踊り念仏の道場を開いている。

 16世紀の天正の兵火により消失してしまったが高松領主の松平頼重により時宗の寺院として復興した。郷照寺という名はその時に付けられた者だがその前の道場寺という名前はその後も広く通っていた。ご詠歌にも、

踊り跳ね念仏申す道場寺
拍子を揃え鉦を打つなり

と詠われ道場寺という名前が残されている。もちろん踊り跳ね念仏申すというのは時宗の踊り念仏の事を指している。

 個人的には写真の山門を上がって駐車場に入るとその場所ですでに町が見下ろせる位置にあり、さらに納経所は高いところにある。一番高い場所は大師堂だ。札所七十一番弥谷寺程ではないにせよ縦方向へと展開される印象を受ける。

 この寺は瀬戸大橋も近くて眺めは圧巻だ。またこの寺のすぐ近くの県道33号線沿道にはオッペン化粧品の巨大なネオン看板がある。様々なネオン看板が姿を消す中オッペン化粧品のネオン看板は今やこの宇多津にあるものだけになってしまい、マニアの中では聖地のような扱いを受けている。

 郷照寺はこれまで二度ほど打ち止め寺になったことがあり、その時にはオッペン化粧品の大看板を拝んでいる■

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