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お遍路ウォーキング日記(46:二十五番津照寺へ)

【2024年2月18日(日曜日) Day 46】

 今日漸く札所二十四番最御崎ほつみさき寺を打つことができた。12日かけて漸く歩きぬいた距離だがかつてバイク遍路をしたときは逆打ちでほんの一時間半ほどで走り抜いてしまったこともあった(よい子は真似しないように)。あの時も途中の牟岐むぎ町にあるローソンで美味しくないうどんを食べたはずなのでそれを含め一時間半は狂ってるとしか云いようがない。

 写真の場所は国道から最御崎寺方面に向かう室戸スカイラインでお寺を打つとまた国道まで戻る打戻の区間でもある。打戻の時はこのように遠くに室戸の町を見下ろす絶景が楽しめるが、歩きや自転車の人はここまで登ってこなければならず大変なことだと思う。

 この最御崎寺を今日漸く打つことができたのでこの寺について簡単に書く。

昨日の日記で「御厨人窟みくろど」の話をしたが、弘法は唐から帰ってきて再度室戸を訪ね、修行(虚空蔵求聞持法こくうぞうぐもんじほう)で体得した虚空蔵菩薩を彫像しそれを本堂とした寺を時の嵯峨天皇の勅令で建立。それが現在の最御崎寺だと言われている。

 後数代まで天皇の信仰が篤く、室町の時代には土佐の安国寺にも指定されるが失火で消失し土佐藩主によって再興を果たす。

 真言密教の寺だったことから明治の神仏分離直後まで女人禁制だった。当時の女性の遍路は室戸岬の遙拝所からお詣りをしたという。

 この寺の院号は「明星院」といい、昨日書いた弘法の修行の際に口に星が入ったという話から付けられている。なので昨日書いた御厨人窟の話とこの最御崎寺は密接な繋がりがある。

 この寺の境内には立派なクワズイモが生息している。ある日弘法が現地の者に洗っている芋を一つもらえぬかと乞うと食えぬ芋だからと断られてしまった。その時から芋は本当に食べられない芋になったという言い伝えが残っている。

 他にもこの寺には色々と見所がある。一つ一つ見ているとあっという間に時間も過ぎていってしまうので気をつけたい寺だ■

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