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スマホ遍路日記(241:八十四番屋島寺〜八十五番八栗寺)

【2023年12時20日(水曜日) Day 257】

 今日は札所八十五番八栗寺を打った。このお寺はケーブルカーで行くお寺として有名。ケーブルの往復運賃は安くはないがそうでなければ参道を延々と登らなければならない。年配の方などはその道とケーブルカー乗り場が隣り合わせているのを見ただけでも心が折れてしまう事だと思うし、このご時世妙にレトロなケーブルカーの車体を見てしまうと乗ってみたくもなる。

 ケーブルカーは往復で千円、つい数年前に料金改定で千円になったがそれ以前は850円だった。所要時間は4分。4分間で「弘法いろは歌」か喜多郎の「絲綢之路しちゅうのみち」がそれぞれの車両で流れる。

 ケーブル山上駅から八栗寺までは歩いて五分ほど。かつては門前にお土産屋があって巡礼用品なども売っていたのだが今から10年ほど前には全て店をたたんでしまったようだ。

 ケーブルを使うと八栗寺には裏から入ることになる。ひとつ前の屋島寺同様、山門から入ることにこだわる人は一度境内の中を通過して山門から入り直す必要がある。ただし屋島寺ほど敷地は広くはない。

 四国八十八ヶ所にはこうした特殊な交通手段でダイレクトに行ける札所が二十一番太龍寺、六十六番雲辺寺、そしてここ八栗寺の三つあるのだが、これ以降にはもうない。これもまたこの巡礼が終わってしまうのだなという寂しさにも感じられる。

 八栗寺を打つと高松の札所はすべて終了。次の志度寺はさぬき市、かつての志度町にある。琴電志度線の終点のすぐ近くだ■

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