見出し画像

「ブギウギ」から考える

【療養日記2024 1月16日(火)☀️】

 今日も朝のルーティンでラジオ講座を聴いてウォーキングに出て帰ってきてからはどこにも出ていない。韓国語の勉強をしていれば眠たくなるし、そんなに睡魔に任せて寝るわけにもいかない。

 そう、平日の日中は本当に勉強をするくらいで、それにしたって睡魔に襲われて決して捗っているわけでもない。

 ここからが今日の本題。昨日、録りだめしていた「ブギウギ」を観る。以前の浪花千栄子の「おちょやん」といい、古関裕而の「エール」といい、今回も第二次世界大戦がドラマの中で暗い影を落とすが、それをどう利用するかで他のドラマとの比較にもなる。

 例えば「ブギウギ」では名前こそ違うが服部良一らしき人物(配役は草彅剛)が登場する。戦中の規制を嫌って上海で黎錦光れいきんこう夜来香イェライシャンの作曲家)と戦中規制に囚われない音楽活動を謳歌する様子が登場する。

 かたや「エール」の主人公の古関裕而らしき人物(配役は窪田正孝)は戦中に「露営の歌」や「暁に祈る」をはじめとした数多い軍歌を作曲し後に大いに苦悩する様子が描かれている。この二つが明らかに対照的。

 「ブギウギ」は1週間単位でまとめ観をしているので今週の展開についてはよく分からないが、まだ吉本穎右えいすけ(吉本興業創設者の子、早くに亡くなる)らしき人物などが登場しているので占領下の頃には変わりはないと思う。

 時代から多少離れるがドラマでも頻繁に登場する「ラッパと娘」の凄さを知る。これには偏に笠置シヅ子らしき人物を演じる趣里という俳優の歌唱力の高さが際立っている。ドラマでもかなりすっ飛んだ歌だが実際にあんな歌が戦前からあったという事自体がすごい。現代でも通用しそうな程の力強さを持っていると思う。

 もう一つドラマには淡谷のり子らしき人物(配役は菊地凛子)が登場して「別れのブルース」を歌う。こちらは歌という点だけ言えばオリジナルと較べるとやや力の無さを感じてしまうが、ドラマでは神風特攻隊の前で歌うシーンがあってこれにはゾクゾクした。朝ドラの歴史にも残りそうなシーンだと思う。「これで心残りなく行くことができます」と言われてこれまてずっと気丈夫だった茨田りつ子(淡谷のり子)が舞台裏で崩れるように泣き出すところはかなりショックが強いと感じた。

 素朴な疑問だが登場人物はみんな名前を変えて登場しているのになぜか黎錦光と李香蘭だけはそのままの名前で登場しているのは何故なのだろう。

 この後のことはまだドラマには出てこないからここでは書かないが波瀾万丈な笠置シヅ子の生き様はよく知っているので楽しみではある。ドラマとしてはこの暗かった戦前、戦中をかなり時間をかけて描いてきたのでこの先はおそらくそれを倍返しにするような展開が待っているのではと思う■

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?