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スマホ遍路日記(212:六十六番雲辺寺〜六十七番大興寺)

【2023年11月16日(木曜日) Day 223】

 現在地は徳島県道268号線を県道6号線との合流のあるノロウチという場所に向けて進んでいる。遍路道でも車でもまずはこの県道でノロウチまで行く。とは言っても札所六十六番雲辺寺もノロウチならこの一帯は全てノロウチという集落の中だ。

 ノロウチから先は268号線が6号線と接続する。接続地点はノロウチの構造改善センター横。県道268号線から左に道が分岐してしばらく並行しながらだんだんと高低差をまして最後は森の中に入っていく。これが香川県道6号線。そして道が分かれて268号線を真っ直ぐ進んだと思っていた道はいつの間にか徳島県道6号線になっている。

 徳島県道6号線はこの先国道32号線の猪ノ鼻いのはな峠の手前あたりで合流。猪ノ鼻峠を財田さいた方面に向かうのが車での札所六十七番大興寺へのルートだ。

 今現在はこの道が国道32号線と319号線の共用区間になり、2020年にバイパスのトンネルが開通しているらしい。とにかく高松と高知を結ぶ大動脈に一時的に合流すると書けば間違いではない。国道32号線の旧道(猪ノ鼻峠)は現在徳島県、香川県の県道5号線になっている。道路が降格したことになる。

 余談だがこの合流点の割と近くに四国の秘境駅でも有名な坪尻駅があるが、遍路道ではなく単に近いというだけの事だ。


 財田の町に入るとかなり山を下りてきたような感じがするのですぐに分かる。やがて道の駅が左に見えるのでそこを左折すると香川県道5号線でこの道を真っ直ぐ進めば大興寺の近くに行ける。道の駅の手前1キロ弱のあたりにも左折の道があり、そっちは道の駅には行けないが広域農道でかなりのショートカットをして最終的には県道5号線に入る。バスなどもこのルートで大興寺に向かう。バスは雲辺寺ロープウェイの山麓駅の駐車場で待機し、バス遍路のご一行様はロープウェイを使って雲辺寺に行く。

 一方の遍路道は先ほどのノロウチから細くて心細い限りの香川県道6号線をひたすら進む。雲辺寺からは最短のルートで大興寺に向かう。県道6号線は途中で六地蔵峠という名前の峠を越え、ここが徳島県(池田町、現三好市)と香川県(山本町、現三豊市)の県境でもある。また六地蔵峠を越えずに雲辺寺ロープウェイ山麓駅から観音寺市の粟井町(昭和の大合併以前は粟井村)へ向かうルートもある。

 六地蔵峠の遍路道はバイクで通ったことがあるがバイクなら何とかなる。嘘みたいな短時間で大興寺まで行けるのが魅力だが、当然財田の道の駅には寄ることが出来ない。また車は離合に難儀するのは想像に容易いが、運転に自信がない人は脱輪させる心配もあるのであまりお勧めはできない。猪ノ鼻隧道のルートを通り道の駅さいたに寄ったほうがいいと思う。(道の駅さいたには温泉もある)

 ウォーキングアプリ、お遍路ウォーキングは当然のこと六地蔵峠のルートを通ることになっている。現在地はまだノロウチの構造改造センターにも到達していない■

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