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お遍路ウォーキング日記(171:五十七番栄福寺へ)

【2024年6月24日(月曜日) Day 171】

 今日は札所五十六番の泰山寺を打った。もともと同じ今治市内、五十五番南光坊からの距離はそれ程遠くはない。

 今日打った泰山寺について簡単に書く。まずこのお寺の寺号は「たいさんじ」で札所五十二番の太山寺と読みは同じだ。

 この寺はかつて梅雨時に河川が氾濫し大勢の死者を毎年出していたところに弘法が堤防を築いて治水をしたところから始まる。

 弘法はこの地に松の木を植え地蔵菩薩像を彫り本尊として泰山寺を建立させた。泰山という名前もまた延命地蔵経に由来するものだという。その頃堂宇は高台にあった。

 9世紀に淳和天皇の勅願所となると寺は栄えて多くの堂を持つようになるもその後の度重なる兵火で衰え、最後は弘法の植えた不忘松と呼ばれる松の木のある場所へと移転をし現在に至る。現在も境内には松の木があるが三代目だ。

 外から見た風貌はまるで城壁に囲まれた要塞のような形をしていてそれだけでも他のお寺とは一線を画した雰囲気を持つ。

 納経所には看板犬がいるがこのお寺自体はわんこ禁止のお寺である。わんこ禁止寺は札所三十九番の延光寺以来だ。

 しかしここだけの話我が家はわんこ禁止と知らずにわんこを連れて入ってしまったことがあり、その時はお寺の人が可愛がってくれて納経所にもわんこがいたのできっと愛犬家のお寺なんだと思ったら実は禁止だと後で知った。何も咎められず終いで申し訳ない事をしたと今でも顔から火が出るくらいに恥ずかしい。

 それ以降はわんこを連れてこの寺には入らないようにしている。

 あまり多くはないがわんこ禁止のお寺は数ヶ寺あり、そう言うお寺には当たり前だが連れて入らないよう心がけている。

 次の札所の栄福寺へ向かうと多少市街から離れたところを通ることがわかる。またこの一帯は小さなタオル工場を見かける。巡礼をしていると今治はやはり日本一のタオルの町だなと言うことがわかる■

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