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スマホ遍路日記(205:六十四番前神寺〜六十五番三角寺 ⑧)

【2023年11月9日(木曜日) Day 216】


 今日漸く札所六十五番三角寺を打った。三角寺は旧川之江市の山間にある山寺。古くから子安観音として親しまれている十一面観音がご本尊である。山門前の駐車場から石段を上がって山門をくぐるが、このお寺は山門が鐘楼になっているので鐘の撞き忘れには注意。

 また以前は納経所で10円玉や5円玉の両替もしてくれた。この両替サービスは他の札所の納経所にはなく相当喜ばれたことだと思う。今はどうなのかはわからない。

 このお寺を打つと次はいよいよ「菩提の道場」、讃岐国に入る。ただし先にも書いたように次の札所六十六番雲辺うんぺん寺は徳島県内に入る。

 三角寺からのルートは車の場合まず川之江の国道192号線まで下りて国道を池田方面へ、しばらく走ると境目トンネルという県境のトンネルを通過する。これを通過して徳島県側に出ると最初の集落の佐野で左折して県道8号線に入る、この県道をしばらく進むと曼田まんだトンネルいうトンネルを抜け、そのすぐ先で道が分かれる。左に進めば(直進)県道8号線。右折すると「阿讃あさん県境山陵の道」という道で、真っ直ぐ進めば旧曼田峠を越えて雲辺寺方面へ行く、遍路の間では「曼田越え」と呼ばれるルートだ。県道8号線は分岐点から7キロ進むと雲辺寺ロープウェイ乗り場に向かう。

 直接雲辺寺に行けるのならと曼田越えを選ぶ人もいる。歩きの人はそれが最善のルートだと思う。しかし車の場合は離合不能の狭い道が続く。さらにバイクの場合は古い舗装が剥げて亀の甲羅状態になっており極めて危険だ。バイクは悪いことは言わないので別ルートを選ぶか雲辺寺ロープウェイを利用した方がいい。バイクでの曼田越えは浮砂利が激しくてオフロード車でもかなり危険。オンロード車は自殺行為だ。ただし今は舗装が直っているかも知れないので確認してみるのがおすすめ。通りやすくなっていれば最短ルートだ。

 バイクの別ルートは国道192号線をさらに真っ直ぐ行く。佐野の分岐点から5.5㎞ほど池田方面に行くと池田町馬路という左折と直進のT字路があるのでそこを左折して県道268号線に入る。目印はヤマザキショップだ。この道を進みだいぶ高い場所まで来ると案内標識があり県道は野呂内のろうち方面へと右折し、雲辺寺へは直進する案内が出るので雲辺寺方面に行くと比較的楽に行ける。

 雲辺寺付近まで来るとお寺の方で道をちゃんと通りやすく舗装してくれている。駐車場使用料を確か取ると思うが道を整備してくれた有り難みを絶対に感じるだろうから余計にお賽銭を入れるなどの気持ちが湧いてくるかと思う。納経所でも道路修繕費の勧進をしていたと思う。

 因むと雲辺寺は四国八十八ヶ所の札所の中で最も高い場所に位置している。運が良いと境内から雲海が見られることもある。(一度見たことがある。)

 直接お寺に行っても良いが、ロープウェイもおすすめ。こちらも天気が良ければ絶景が見られる。次の目標はこの一番高い場所にある札所だ■

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