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お遍路ウォーキング日記(85:三十七番岩本寺へ ③)

【2024年3月29日(金曜日) Day 85】

 今日も進みが良くなくまだ浦ノ内湾沿いを須崎に向けて進んでいる。今日の場所は昨日の浦ノ内灰方のすぐ近くの浦ノ内塩間という場所だ。3㎞程しか先には進んでいない。

 さて、今日は現在地とは全く関係ない話。来月四月一日、新年度から四国八十八ヶ所札所では納経時間と納経代を変更すると霊場会から発表があった。もう多分今月中は札所を打たないと思うので今のうちに書いておく。

 まず納経時間は朝の7時だったものが8時に変更になる。閉山時間には変化がない。となると一日9時間が勝負となる。この一時間は大きい。

 納経代に関して。これまで納経帳への御朱印は300円だったがこれが500円に。ただし重ね印は従来通り300円のまま。

 これは四国八十八ヶ所の納経帳の事をしっかり書かないといけない。四国八十八ヶ所の札所では所謂「御朱印帳」は受け付けていない。専用の「納経帳」に御朱印をもらう。そして納経帳以外には「掛軸」と「白衣・笈摺おいずる」に御朱印がもらえる。掛け軸はいうまでもなく四国八十八ヶ所の掛け軸用のもの。これを完成させれば家宝になる。また装具屋が作って売ることがあるが相場は50万円くらいになる。

 白衣や笈摺にも御朱印をもらい完成させれば家宝となるし、居間の装飾に使う人も多い。

 掛け軸の納経代は500円だったものが700円に。白衣や笈摺は200円だったものが300円にそれぞれ値上がりする。

 ただし納経帳は飾り物ではないので遍路は同じ納経帳を一生使う。そのため二周目以降は「重ね印」をもらう。この重ね印は値上げせず300円のままだ。

 書くこともないのでタイムリーな話題を書いてみた。納経代は当然完成させるには88倍して計算しなければならない。納経帳で44,000円(重ね印は26,400円)、掛け軸だと61,600円、白衣・笈摺だと17,600円かかる。そう考えると四国八十八ヶ所巡礼というのはコアの部分でも結構な出費になる。これにお賽銭、蝋燭、線香なども加えると基本的出費は案外高いものである。納経札もあるがそれは案外安く手に入る。

 巡礼という崇高な目的に対する出費の話などやぼったいものではあるが少しは気にかけた方が良い時もある■

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