お遍路ウォーキング日記(164:五十四番延命寺へ ③)
【2024年6月17日(月曜日) Day 164】
現在地は国道196号線を今治に向けて進んでいる。旧菊間町の浜という集落だ。この集落沿いは国道が斎灘から離れてしまい海の見える風景ではない。そして次に斎灘に近づいたあたりが上の写真の風景だ。
写真でも工場らしきものが見えると思うがあれば前回の日記でも書いたように石油精製プラントである。会社名は「太陽石油」。都心でも時々SORATOというガソリンスタンドを見かける事があるがこの太陽石油の直営店だ。しかも太陽石油は原油の輸入から精製、販売まで一貫した自社製を徹底している。これは現在の今治市での主幹産業のひとつだ。
そんなわけで斎灘の景観こそここで突然見納めになるが、この石油精製ブラントの横あたりから今治の中心部までは直線でちょうど10キロ程で今治がもうすぐ近くだと言うことを教えてくれる。
見た目には毒々しい石油精製プラントではあるが個人的にはちょっとした思い入れもあり、この場所の横を通るともうひと頑張りするかという気にもなる。灼熱の四国でバイク遍路をしていると松山から今治までの間は結構きつい。そんな時励まされた思い出がある。
それだけこれまで美しい海岸線、極めて日本的な菊間瓦の街並みが続いた中突然現れた異質な風景はそれだけ次の目的地のある都会が近づいていると否応なしに感じさせるものだからなのだろう。
次の札所五十四番延命寺のある今治はもうすぐだ■