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お遍路ウォーキング日記(127:四十一番龍光寺へ ③)

【2024年5月11日(土曜日) Day 127】

 現在地愛南町須ノ川。かつては内海村うちうみむらと呼ばれたあたりに入っている。この場所の手前に内海トンネルというトンネルがあり、そのトンネルの更に手前に柏という集落がある。かつて平成大合併前まだ内海村があった頃の中心、村役場があった所だ。

 この柏から内陸に入っていく遍路道があり文化庁遍路道マップではそちらが最短のルートと見られる。途中に柳水やなぎのみず大師、清水大師という二つの祠を通過し、今では風力発電所のあるあたりを超え、最終的には旧津島町の嵐という所で再び国道と合流する。距離は稼げるが実際はよりしんどい道のようにも思える。

 アプリの「お遍路ウォーキング」でもさすがにこちらのルートは採用されていない。

 そして現在地の須ノ川には「ゆらり内海」という入浴施設とその道路向かいには須ノ川公園キャンプ場があり、それらの情報は観自在寺で教えてもらった上にゆらり内海の入場券まで頂いた思い出がある。

 さすがにここまで良くしてくださった恩は一生忘れる事はないと思う。

 そしてお寺の人とお風呂にもご一緒したのだが、こんないい温泉があるのは羨ましいと言うと、

 ここね、温泉じゃなくて海水を温めているんですよ。だからしょっぱいんです。

 と意外な事実を知らされた。しかし温泉であろうと海水であろうと汗を流してさっぱりした後向かいのキャンプ場で寝る事ができた。

 とはいってもこの日はどこかの大学のサークルがやって来て大騒ぎし、朝まで眠れなかった苦い思い出もある。

 早朝テントを撤収してバイクのパッキングをしていると朝の散歩で来られたとみられる現地のご老人に手を合わせて拝まれてしまったのを今でも忘れない。遍路というだけで時々拝まれてしまうことがある。そんな時が一番気が引き締まるものだ。

 この先にある鳥越隧道というトンネルを抜けるといよいよ宇和島市に入る■

 

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