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お遍路ウオーキング日記(6:十番切幡寺へ)

【2024年1月9日(火)Day 6】


 今日は札所九番法輪寺を打つ。八番熊谷寺からこの法輪寺までの間は田園風景が広がるのどかな場所を通るが、道に迷いやすい。お遍路も歩きなら恐らく2日目でここまでは来られると思うし、それ以外ならば朝に一番寺を出れば夕方頃にはここまで来られると思う。

 今日は一番寺霊山寺のことも少しだが書く。どうしてこの寺が札所の一番なのかというと、弘法が四国の北東部から四国の巡礼を始めたことあたりが原因の一つらしく、またその目的が88の煩悩を振り払う為だったことがそもそもの八十八ヶ所の理由になるらしい。

 もともとこの霊山寺の前身の寺は行基菩薩が開山した寺だった。そこに弘法がインドでの修行をイメージし寺の山号はインド(天竺)と日本の融合した寺にしたいという気持ちから「竺和じくわ山」と名前をつけ、天竺の霊山を和(日本)に作ることから霊山寺と名づけられた。

 ここから弘法は四国の巡礼に出るが、現在の四国八十八ヶ所は弘法が制定したのではなく、弘法ゆかりの場所が88カ所の礎となっている。

 その頃札所には番号もなく、どの寺から打ち始めても良かった。江戸時代に四国巡礼が流行り出すと四国へ行くには大阪から淡路を通り阿波に行くルートの他にはなく、淡路から船で渡った先が鳴門で、鳴門から一番近い弘法ゆかりの寺が霊山寺だったので霊山寺が一番になったという説が有力視されている■

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