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ジジイだけが

【入院日記3 1月24日(火) 九日目その2】

 さて、今度はかなりキツくできわどいことを書く。隣に昨日からいる人だが、買いかぶりすぎだったかも。話し口調などからナースを心底バカにしている感がある。とにかくナースの言うことは聞かない。馬鹿にしているとしか思えぬ態度。ナースの扱いも子供扱い。何か言われてもけんもほろろ。なんだよただの性根の曲がったジジイじゃんと思った。どうして今回も同室の患者には恵まれないのだろう。昨日も書いた「おたんこナス」、今日も強烈だった。それなのにもう一人げんなりするのがやって来たって事だ。

 W5には脳神経内科の患者も入る。この患者に多いのが「転倒リスクの高い患者」だ。こういった患者はトイレに行く時でもナースコールでナースを呼んで付き添われてトイレに行く決まりになっている。転倒のリスクがあるからだ。それなのに自分で勝手にトイレに行く患者が実に多い。そしてそれは全てジジイだ。女性はちゃんとナースコールをして移動をするのにジジイだけが勝手に動き出す。まだ転倒事故に出くわしたことはないが時間の問題だと思う。もっと書けばこういう身勝手なジジイが気絶するような転倒をするところを是非とも観てみたいものだ。

 また同じ男性でも若い人やあの「おたんこナス」などはちゃんとナースを呼んでからトイレに行く。とにかくW5にいる数名のジジイ(昨日から隣に来たのも含め)が何度言われても勝手に動き出す。

いい加減にしろよこのジジイ共。転んで頭から便器に突っ込まないとわかんないのかよ。

 とにかく昼でも朝でも真夜中でも勝手に動いてはナースに叱られる。叱られてもまた同じ事をする。そしてまた叱られる。ナースコールしてくださいと言われればどれだかわからないとシラを切る。挙げ句の果てにはそんなスイッチどこにあるんだと逆ギレする。そんなバカな答えにも腹を立てずに「それではこれから教えますね」と対応するナースは本当に偉大だ。とにかくバカなことくだらない言い訳とんちんかんな言い逃れに最後は逆ギレ。犬だって叱れば同じ事は繰り返さない。言うなればこのジジイどもは犬以下という事だ。

病院でナースの言う事も聞けないような人間は社会に復帰してもクズみたいなものだろう。その舐め切った態度が傍から見てもムカついて許し難い。貴奴らの性根はナースをただの召使いか何か自分よりも低く見てそれが絶対に改まらない。入院して誰に一番世話になっているのか、世話になっておきながら感謝もできない。それがこのジジイ共だ。

ナースに感謝もできず召使いとしか思っていないジジイはとっとと転倒でもして頓死すりゃいいんだよ。

 そこで思い出すのがナースにべったり甘ったれて大声のオーバアクションを取る子供返りした極道ジジイ、あれは最悪だった。勝手な行動を取らなかったとは言えあれも相当なめきったジジイだったと思う。あれこそもう二度とは会いたくないが世の中にはこんなクズもいるんだと世に知らしめるべき人間だと思った■

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