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一粒万倍日

【療養日記2023 8月7日(月)】

 今日は久しぶりにウォーキングに出ようと思っていたのに朝食を済ませるとどんどん具合が悪くなり、8時からのラジオ講座を聞くのでさえも精一杯な状態にまでなってしまった。

 ウォーキングを諦めて横になるとそのまま寝てしまう。次に目を覚ましたのが10時半ほど。体調はだいぶ戻ったのでベランダに出てプランターに土を入れる。

 今日は一粒万倍日でその名前の通り今日種を蒔けば育つと言われている日だ。一粒万倍日自体は月に数回あるのでその日を待って種を蒔いている。科学的根拠があるのかどうかは別として、気は心というものだ。

 今日は秋咲きの向日葵と秋桜の種をプランターに蒔いた。先日蒔いたマリーゴールドは早速芽を出して秋が来るのが楽しみでもある。

 今日はいつもに比べると雲が多く、ウォーキングをするには適していたと思うが、それどころではなかった。ベランダで土いじりをしている時はいかにも夏空という空が広がり、太陽が照り付けていた。

 こんな空を見ると自動記述のように久石譲の「Summer」が頭の中で響いてくる。元々は北野武の「菊次郎の夏」という映画の主題曲だったものだ。映画の評価はどうであれ「夏」というものを前面に出した映画だった。なので夏空を見ると釣られて思い出す。

 今日はもう一つ”Summer"というアルバムも思い出した。夏休みで四国巡礼に出たり、九州や北海道に行った時によく聴いていたジョージ・ウィンストンのアルバムだ。このアルバムは聴いていくうちに夏の情景を思い出す。ということで夏空や夏の景色を見ればやっぱりこのアルバムを思い出す。

 ジョージ・ウィンストンは残念ながら今年6月に亡くなってしまい今年はちょっと夏の感じ方も変わってくるのかもしれない。まだこのアルバムが発表される前、"Autumn"というアルバムが大好きで三陸の宮古へ住み込みのバイトに出かけた時も毎日のように聴いていた。あの時も真夏だったけどよく海を眺めながら聴いていたものだ。東日本大震災よりも前、平和なビーチには今よりは弱い夏の日差しが照り付けていた。夜になれば満点の星空を砂浜に寝ころびながら飽きる事なく眺めていた。そんなビーチも砂浜も今はもうない。

 時折こんな感じで音楽と記憶はリンクするものだと感じることがある。今日の空はまさにそんな夏空だった■

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