スマホ遍路日記(228:七十八番郷照寺〜七九番天皇寺 ②)
【2023年12月4日(月曜日) Day 241】
今日は札所七十九番天皇寺を打つ。残りはあと9ヶ寺となりいよいよカウントダウンもできるほどになった。実際には巡礼をしている時はどうしても次の札所のことばかり考えてあといくつなどと考えてはいなかった。
その天皇寺、かつて「水曜どうでしょう」では「出てくる寺」としてすっかり印象悪く取り上げられてしまったが、実際にはこぢんまりとした落ち着いた寺で、納経所の人もとても親切で何もかもが好印象だった。
この寺の山号は金華山といい、かつての金山であると同時にカナヤマビメ、カナヤマビコという神が住まわれているとも言われ、薬師如来を本尊とした金山摩尼珠院が建立される。のちに弘法大師も金鉱や水脈などを見て現在の場所に金山摩尼珠院を移し、十一面観音像を納め、以後は神仏習合の寺院となる。
のちにこの地に流された崇徳天皇の終焉の地として寺号は天皇寺となり、墓陵は札所八十一番白峯寺にあり、この天王寺にも神仏習合の名残で隣に白峯宮という神社があり、天皇寺の山門は鳥居である。
という寺の縁起はわかっているようでうろ覚えなのだが、崇徳天皇、白峯寺とこの天皇寺は深い繋がりがある。
また個人的な感想でしかないのだが、寺号に天皇という名がつくため畏れ多いこともあるのか一般的には「光照院天皇寺」と呼ばれているような印象を勝手に受けている。
納経所は遠慮がちに敷地の隅に置かれていて、夏でも日陰がさす涼やかないい寺だ■