自分が意見を言うことで、世の中を変えることができるかもしれない、という感覚を持つこと
少し前に、長男と話していた。
「冬の体育は寒いんだ。上は半袖体操服の上に上着を着ても良いけど、ズボンは短パンなんだ。もうね、寒くて寒くて痛くなっちゃう」
「それって、先生とかは長袖長ズボンなんでしょ?ママは、寒い時は着る、暑くなったら脱ぐっていうのは1番だと思うけど。なんで短パンじゃなきゃダメなんだろうね。変なルールだよね。先生になんでか聞いてみる?」
夫の目は冷たい。
「また始まったよ…」と。
もちろんこちらだって、モンスターペアレントのように文句を言うつもりはないし、言うとしても、相手の意見を尊重しながら、言い方にだって大いに気をつける。
そしてね、何もしないで文句ばかり言う訳にはいかないから、PTAの本部役員にでもなってから言うつもりよ。
こういう不思議に思ったことは今にうちに心に留めておくのだ。
時が来るのを、じっと待っているのだ。
という感じで、その時この話は終わったんだけど。
先日長男が言った。
「今日学校でね、先生に言いたいことはないですか、ってアンケートがあったの。だから僕かいたよ。何故、寒い冬も体育は短パンなんですか。長ズボンがはきたいですって」
「え!偉いじゃん!」
すごく嬉しかった。
息子が、自分の意見をちゃんと相手に伝えられたことが。
昔は、上からの言うとおりにすること、周りに合わせること、自分の意見を言わないこと、が美徳とされていた時代があったのかもしれない。
でも今はそんな時代じゃない。
では、自分の意見を言えるようになるには、どうしたらいいか。
子育てをする上で、子供にもってもらいた感覚、それは
「自分が意見を言うことで、世の中を変えることができるかもしれない」
ということ。
自分が「おかしいな」と思っていること、「こうすれば良いのに」と思っていることを発言することで、
世の中が変わるかもしれない。
この感覚を持っていれば、何かおかしいな、と思った時に、きちんと発言することができる。
この感覚って、実は聞く方の対応もすごく大切。
「言っても意味ないな」って思わせたらダメ。
ちゃんと話を聞くこと、まずは受け入れること。検討できそうなら検討すること、無理なら無理の理由をちゃんと説明すること。
ちゃんと話を聞いてもらえた!って、思ってもらうことが大切だと思う。
今のところ学校や先生から何か言われた様子はないけれど。
でも、「自分の意見をいうこと」の、一歩を踏み出した長男の成長がとても嬉しいのです。
今日も穏やかな一日となりますように。