死亡フラグの使い方

仕事で大変お世話になってきた飼料会社の担当の方が異動になるというので、感謝の気持ちを込めて贈り物を渡すことになった

50歳くらいのダンディな方なので、文具マニアの息子に協力してもらいPARKER製の渋いペンをチョイス、かっこいい包装紙で包んでもらい渋いリボンもかけてもらった

後日、餌の納品の際に渡そうと牛舎の棚に置いておいたのだけど、すれ違いで出会えなかったので数日後に主人とその方達でお昼ご飯を食べに行く時に渡す事になった

当日、忘れないように自宅へ持ち帰ろうと思い牛舎の棚からプレゼントを取り出した。
外は小雨が降っていたので普段使っていない内ポケットに大事にしまった(はいここで死亡フラグ)

自宅へ戻るとルーティンで作業着をパパパッと脱いで洗濯機へ突っ込み洗剤、柔軟剤、スイッチオン

魔の15秒

洗濯機を作動させて約15秒後に内ポケットに残されたままのブツの存在に気付いた

多分、私の動きが早すぎて見えなかったと思うが気づくと手のひらに乗っていたそれは
フニャフニャの包装紙に包まれていた

信じられない！
完璧な私としたことが

主人に報告したら
そんなに驚いていなかった
信じられない

とにかくフンニャリしてるカッコいい包装紙はサッサと諦めて破り捨て、中を確認したら
幸い、カッコいい箱の角がちょっと湿っていたくらいで、ペンは浸水していなかったのでドライヤーで乾かした

剥き出しとなった専用の箱は、それはそれで渋くてカッコいい、しかし流石にそのまま渡すわけにもいかんだろうと思い、丁度良さそうな包装紙か袋を探すが、こういう時に限って断捨離後でひとつも見つからない

仕方なく娘の部屋で見つけた図工で使った残りのリボンと、いつか100均で買った赤と白のストライプのビニール袋でラッピングした

イオンのさくらんぼ(ファンシーショップ)で買ってきたみたいなビジュアルになった

キムタクが「くいだおれ人形」のコスプレさせられたという表現がしっくりくる

事情を話したら笑ってくれたらしいので
これもまたいい思い出となったに違いない
新天地でもきっと活躍されることでしょう