好奇心の種を育てる。
「たくさん挑戦してみてください」そう伝える機会が増えた。例えば、高校生とのZOOMで、自主企画のイベントで、インタビューで。いつものように僕は「いろいろなことに手を出してみてください。やりたいと思ったことをまずはやってみてください。」そう言葉にして届ける。
そもそも挑戦ってなんだ?なんで挑戦した方がいいんだ?
挑戦。その価値は自己理解にあって、その繰り返しの先に「夢」や「やりたいこと」が生まれてくるのだと僕は思う。挑戦すると新しい経験に伴って、さまざまな感情が生まれてくる。好き、嫌い、簡単、難しい、得意、苦手、幸せ、心地よい。経験して、知覚して、あなたはあなたを理解していく。
野球が好きだと気付けるのは野球をした人だけ。旅が好きだと気付けるのは旅をした人だけ。やってみないと絶対にわからないことがそこにはあって、だから僕は「色々なことに挑戦してみてください」そう伝える。
まずは小さな挑戦を繰り返してみてほしい。挑戦という言葉が大それて感じるのならば、実験と捉えてみよう。大事なのは成功か失敗ではなく、結果をどう捉え、どう活かし、未来をどう生きていくか。
心が躍る、やりたいと思ったことをやる。なんだっていい。今日はアイスを食べたいな。違う道から帰ってみようかな。そんな小さなやりたいことを叶え続けた先に、大きなやりたいことが見つかる。すごいことじゃない。誰かから認められるようなことじゃない。やりたいと素直に思ったことをする。
あなたの好奇心の種を育てていこう。
アルケミスト-夢を旅した少年-という僕の大切な本には「あなたが心の声を聞くことをやめてしまったら、心はいつしかあなたに語りかけることを諦めてしまう」と。そんな言葉が僕にはとっても印象的だった。
まずは小さな心の声を聞いてあげること。心の願いを無視しないこと。だんだんとやりたいことが増えていくはず。もっともっと大きなやりたいことが見えてくるはず。そうやって好奇心の種に水をやり、光を浴びせ、大切に育てていく。するといつか大きな夢が見つかる。
僕も大学1年生までは、やりたいことなんて何一つない人間だった。普通に大学を卒業して、普通に社会人になって、普通に定年を迎えて、普通に死んでいく。「80歳まで生きたくなんてないよ。人生長いなぁ。」そんな話を友人と交した。(今は普通という言葉が苦手です。)
「このままだとダメだ」そう逃げ出した留学先で、自分の意見を主張する。やりたいことをやりたいと口に出す。嫌いなものは嫌いと言える。僕にはできないことを当たり前にできて、生きている。そんな人に出会った。憧れた。そこから少しずつ僕は、意見を主張するようになり、やりたいことを口に出すようになった。行きたい場所に行くように。心の声を聞き続けた。
だから今がある。歩いて日本一周があって、そのさきにたくさんのやりたいことと、作りたい世界がある。叶えたい願いがある。
まずは、やってみる。やりたいと思うならやってみる。無理だと思ってもやってみる。心にそってやってみる。
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ちなみに、挑戦って自分の世界に色を塗っていくことだとも思うんだよね。真っ白な「あなたの世界」というキャンバスに、挑戦というカラフルな色を自由に塗っていく。するとどうだろう、新しい色を塗れば塗るほど、挑戦をすればするほど、あなたに輪郭が出てくるような気がしない?鮮明にあなたが見えてこない?
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平井佑樹 / 令和の伊能忠敬
2021年5月12日から歩いて日本一周に挑戦中。
Twitter:@lalala_yukii
Instagram:@lalala_yukii
日本一周中に美味しいご飯を食べるお金に充てさせていただきます。