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インド占星術:アシュレーシャーの有名人

インド占星術と蛇:アシュレーシャー・ナクシャトラ編がとても刺激的な内容だったので、本書で解説されているアシュレーシャの特徴についてまとめながら、有名人に関する分析については、自分の見解も織り交ぜながら、書きました。

月と水星の象意

・霊的であり、生まれついての心理学者。高い文章力・コミュ力を持つ。

月は心、水星は論理的思考を象徴する。ナクシャトラの中でも、アシュレーシャ(蟹座支配星:月、ナクシャトラ支配星:水星)、ハスタ(乙女座支配星:水星、ナクシャトラ支配星:月)は、生まれついての心理学者。高い文章力・コミュ力を持つ。

動物シンボルとしては、ローヒニー(オス蛇)、ムリガシラ(メス蛇)は、美しいものが好き、夢見がち、ファンタジー好きで、アシュレーシャー(オス猫)と同じ。

ウッタラ・バードラパダ(ドラゴン)は、蛇から進化した動物であるので、アシュレーシャーの一部要素を強めた一面を持つ。

・物質主義(物欲強い)

物質主義(物欲)も強く、性に解放的であったり、趣味で何かをコレクションしたりする。

月と蛇の象意

・他者の声は自己の声

周囲の人間の声を自分の心の声として聞いてしまう。濡れ衣とわかっていても、次第に被害妄想に陥ることも。

・自然・食物・動物(爬虫類)と関わりがある

月は母性や大地を象徴する。一方、蛇は森など自然豊かな場所にひっそりと生きる。ゆえに、自然や動物との触れ合いを好む人たちがいる。

・医療と関わりがある

蛇は毒を持つ。毒は適切に扱えば薬にもなるため、医療に活かせる。薬学、化学系の仕事に就く人がいる。

蟹座と蛇の象意

少年期(牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座)から大人期(獅子座、乙女座、天秤座、蠍座)へ移行する最終段階に位置する。

アシュレーシャは、子供時代から大人になる寸前の時期(=思春期)にあたる。ゆえに、子ども期の人間関係や理想像を大人社会でそのまま当てはめようとする。他人にはよく理解できない、価値判断や独自の見解の「壁」を設ける。

蟹座自体が国家や愛国心を象意する。主従関係において、主の立場になりたい願望が非常に強いが、蛇であるがゆえに従の立場からは逃れられない。理想と現実のギャップに相当な葛藤を生み出す。しかし、蛇であるがゆえの被支配的立場の苦しみをよく理解できる。

蛇の象意

艶やかな肌あるいは乾燥肌を持つ人がいる。目が印象的。蛇には耳がないため、振動で音を感じ取る(=些細な振動(音)にも敏感?)

有名人について

マドンナ(アシュレーシャに太陽在住)

当時大ヒットを記録した楽曲「マテリアル・ガール」は、消費社会や金銭的な成功に焦点を当てた内容の歌で、「マドンナ=マテリアル・ガール(物欲の女)」という自己批判と社会風刺が込められています。世間の自分に対するアンチの声を逆手にとり、自分の創作活動の題材にしたところが、外側の声を内側の声にしてしまうアシュレーシャの特徴と思いました。そして、太陽にはヒーロー性(ヒロイン性)を強める星です。しかし、マドンナって独特の鋭い目をしています。PVの最後で、普通の男の人を選ぶところが、意味深です。

ムツゴロウさん(畑正憲)(ケートゥ)

ケートゥはマニア性や専門性を高める星です。内向きの星です。動物王国として囲いを作り、自分の世界と外界に壁を設け、その中でひっそりと生きながらも、メディアにも積極的に登場し、ムツゴロウさんの愛称で親しまれました。まさに、こちらとあちら(王国と俗世間、人間界と動物界)を自由に行き来できるのは、まさにアシュレーシャの特徴と思いました。

ガンジー(月)

インド独立の父。イギリスからの独立に尽力しました。階級制の強いインドで自らが労働者の立場まで降り立ち、糸を紡ぐ姿を世間に見せたのは、従属させられる苦しみがわかるアシュレーシャだからこそかもしれません。しかし、カースト制撤廃までは訴えたわけではありません。元の土台(母体)を否定しなかった点は、月の象意の影響かもしれないと考えました。

三島由紀夫(ラーフ)

ラーフはガツガツ系です。三島由紀夫の小説には、確かにアシュレーシャ的な人物多いです。理想が強すぎて金閣寺に火を放った青年(金閣寺)。覗き見を趣味とする初老の男(豊穣の海)。子供たちの夢みがちで残忍な眼(午後の曳航)。など、ある種、偏執的なキャラが強烈なインパクトを残します。

シルヴェスター・スタローン(水星・金星)

映画ランボーでは、従属させられる苦しみがわかるアシュレーシャだからこそかもしれません。ベトナム戦争から帰国し、バッシングを受けた若者たちの痛みも理解していたように思えます。ランボー中での森の中でのゲリラ戦・救出作戦で戦う姿は、まさに獲物を狙うため静かに忍び寄る大蛇の目つきです。一時期は、シュワルツネッガーと比較され、シュワルツネッガーが陽なら、スタローンは陰だと評価されたこともありました。

ジョニー・デップ(アセンダント)
独特の目をしています。ヘヴィメタルも大好きだそうです。パイレーツ・オブ・カリビアンでの狡猾に宝物を独り占めしようとする「ジャック・スパロウ」の姿は、蛇的です。映画「ピーター・パン」での少年にしか見えない妖精、映画「シザー・ハンズ」での理想の人とはハサミが壁となって触れられないなど。ジョニー・デップが脚本を描いたわけでなくとも、ジョニー・デップのアシュレーシャ要素がピッタリとはまりすぎていて、原作の良さがよく伝わってきました。俳優としてこれだけの実績と実力がありながら、どこか捉えにくい、本心がわからないミステリアスな印象があります。

ポール・マッカトニー(月)

偉大なミュージシャンであり、世代を超えて人々に愛されるポップな曲を数多く発表したところは、大衆の心を反映する月の象意に思います。同時に、動物保護・環境保護活動や支援にも力を入れています。家庭も大事にしています。

清廉潔白なのかと思いきや、薬物との関係が完全には断ち切れない一面も過去にあり、ここは物欲の強さのせいかと思ったり。

ビートルズ時代には、メディアへの露出が極端に少なくなった時期があり、「ポール死亡説」が流布されたり、別人物と中身入れ替わり(整形疑惑)説などもありました。この辺、蛇が忌み嫌われたり、濡れ衣気質のせいかもしれません。それにしても、ポール死亡説、ジョン・レノンとの決別、ソロでの成功と、どのステージでも活躍する姿は蛇が脱皮して別人間として生まれ変わるがごとくです。

ダニエル・ラドクリフ(火星)

ハリー・ポッターでは納戸に閉じ込められ、いじめを受ける様子は、まさに忌み嫌われる蛇のごとくです。火星は闘いを象意する星で、宿敵ヴォルデモート卿は、魔法界でも稀有なパーセルマウス(生まれつきの蛇語使い)であり、純血主義にのめり込むなど、ヴォルデモート卿の方が蛇的でアシュレーシャー的ではありますが、ハリーとヴォルデモートは、写し鏡のような関係であり、意識的か無意識的か自分のコンプレックスを相手に読み込んでしまうところなど、月の象意を思わせます。

稲葉浩志(金星)


ロックスターは金星に特徴がある人が多いような気がします。芸術性やスター性を高める星です。中性的だったり、人を惹き寄せるカリスマ性を表します。

今年で還暦の稲葉浩志さんですが、歳からは想像できない瑞々しいオーラが出ています。多才な方なので数学教師の道や大手企業のエンジニアの道もあったかもしれないのに、歌う道を突き進みました。

理想像を掲げながら努力し、多くの人々に夢や希望を届ける姿はアシュレーシャ、ひいてはナクシャトラの枠組みを超えた領域に達しておられると思います。自身の才能を肯定的な目的のために使う素晴らしい人物と思います。

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