音楽:ママへの告白

Mama, just killed a man (ママ、僕は人を殺しちゃった)

イギリスのバンドQueenの「Bohemian Rhapsody」という曲の歌詞の一部です。冒頭の美しいコーラスの後、フレディ・マーキュリーが歌い始める箇所です。「a man(ある男 or 一人の人間)」というのは誰なのかといつも考えさせられます。しかも、ママに告白しているのです。歌詞なので、解釈は人それぞれでしょう。

僕はこう解釈します。無垢な男の子の成長過程で経験した大きな出来事や決意、通過儀礼(イニシエーション)を歌ったもので、ママが思っているような型にはまったいい子ちゃんじゃなくなってしまった。あっちの世界に入ってしまったことを告白したんだと想像します。

フレディ・マーキュリーの人生を知ると、自分の経験や苦労をモチーフに、上手に音楽として昇華したのかなと思います。ロック・ミュージシャンになること自体が、もういい子ちゃんじゃないですから。

かっこいいですね。でも、きっとああいう人は、何かを引き換えにしたのでしょう。

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