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時事:絵本マジック

ニューヨークタイムズ・ウィークリーの記事「Never Too Old for Picture Books(絵本に対象年齢はありません)」が興味深かったです。「絵本マジック」大切にしたいです。高度視覚化社会の21世紀を生き抜くためにも。

要点
・絵本は絵と言葉で語りかける。Visual literacy(視覚の運用能力)
・絵本の読み聞かせにより、高度な視覚文化の時代の生き延びるスキルが身に付く。
・大人とて、視覚と言葉のメディアで情報を得ている。

子どもに絵本を読んだ人なら誰でも絵本マジックを目の当たりにしたことでしょう。子どもたちは、好きなように情報を付け加え、自分なりのストーリーを作り上げます。

絵本は、絵と文章で語りかけます。大人が次のページに進もうとしても、こどもは進ませてくれなかったり、前のページに戻ってほしがったりします。これは、子どもが、たとえ文字がわからなくても、一連の絵から、今の出来事が次の出来事にどのようにつながるかを拾い集め、その中から伏線(サブプロット)を発見します。これを専門用語で、「Visual literacy(視覚の運用能力)」と呼びます。

21世紀は高度な視覚文化の時代です。そこで必要とされるスキル、すなわち、Googleのスライドショー、プログラミング、動画プレゼンといった技術を習得させたいなら、絵本を読むことをお勧めします。

「うちの子は絵本を卒業しました」と誇らしげに言う保護者もいます。しかし、マンガ、漫画で読む小説、カフェテーブル・ブック(さっと目を通す程度の絵や写真が載っている大きな高価な本)、オンライン・コミックス、インスタ、TikTokは、いわば、大人向けの絵本ともいえなくないですか。

感想
絵本の魅力は以前より感じておりました。最近は、大人でも読める絵本をセレクトした雑誌も見かけます。ただ、大人にとって面白い本と子どもにとって面白い本にはギャップがあることがも気が付きました。子どもは同じフレーズの繰り返しや、カラフルな色使い、大袈裟な動きは好きなように思います。大人は、どちらかというと、言葉に依存しており、いい話で感動したいところもあるような気がします。どんな大人も始めは子どもだったのに、それぞれ大人になってしまうのですね。

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