麗しの模様替え(第2回)

自宅のダイニングテーブルはバブルの頃(つまりもう30年位前)に購入したチーク材で出来た北欧製のテーブルだ。何十万もする高級品なので本当なら手に入るわけなかったけど、テーブルの裏に傷があるとかで、10万円位で購入することができた。裏側なんて誰も見ないものね。ラッキーな買い物だった。

30年経過した今も味のある色味を醸し出し、作りも頑丈なので、全然ガタがこない。ヨーロッパの人はケチだから(よく言えば質実剛健)、良いものを長く使うというけれど、コップの跡とか付いていても、本当に長持ちするし、何十年経っても味がある家具っていいなぁと、妙に贅沢な気分を味わっている。

一人暮らしを始めてから、このお気に入りのテーブルで仕事もしていた。6人は座れるテーブルを一人で使うのだから贅沢なものだ。が、食事もこのテーブルを使うので、仕事の合間にPCをずらしてランチマットを敷き、書類の山とPCに囲まれてご飯するのは、なんだかテンポが出ない。

仕事も食事も同じひとつのテーブルだと、一日中このテーブルに座っていることになる。私はもともと自宅で作業をすることが多いので、昨今のコロナ騒動でも、ありがたいことに余り打撃を受けずに済んでいる。おまけに数ヶ月先までスケジュールが決まっているので、ますます自宅で仕事に励むことになる。

感謝しかないのだけど、電車の乗ることもなくなり、打ち合わせはZOOMで済ませるので、本当に引きこもり状態が続いている。そんな中、「ご飯も仕事も同じテーブル」という事実がものすごくストレスになってきたので、仕事用のデスクを買ってみた。

じゃ~~ん。ニトリで12,000円。

画像1

ついでにリクライニング機能と収納式オットマンのついたリクライニングチェアも購入。どう?いい感じじゃないですか?

村上春樹さんは執筆する時にデスクにはMac以外何もない状態にしないと書き始めることができないと読んだことがあり、ちょっと真似してみた。…目薬とオリヅルランも置いてあるけど笑。

…するとどうでしょう。確かにスッキリと清潔なデスクというものは、何かを書き始めようとする時に気持ちがぐんと上がるみたい。今日は雨降りも手伝ってか(私は雨の日に筆が乗るというか、いい感じの文章がどんどん書ける)、なかなか気持ちのいい仕事ができた。

今夜はこれからこの白い椅子をリクライニングさせて、オットマンに足をゆだね、アマゾンプライムで映画を見る予定。よく「アガサ・クリスティーシリーズ」のドラマには、名探偵おばあちゃん…そうミセスマープルが、気持ちよさそうに一人がけソファに座って、編み物をしながら事件解決の謎解きをしていた。そのソファがとても気持ちよさそうで、いつかあんなソファに座りたいと、オットマン付きの一人がけソファに恋い焦がれていた。

今、手に入ってしあわせだけど。
けど、手に入れてしまうとなんだか物足りない。ほしいほしいと思っている時が一番楽しくて、現実化してしまうと、また次の目標がほしくなってしまう。いや、もちろんこの椅子はホント最高なんだけど。

pay forwardで行動していきます、ありがとうございます☆