マガジンのカバー画像

短編小説とか妄想小説

15
突然浮かぶ妄想の世界をとらえて文字にしています。
運営しているクリエイター

#海の見える生活

いざという時に駆けつけてくれるひと

※このたび湘南へ引っ越しました。 「息子を独り立ちさせるべき。  もう22才なんだろ?  ひとりで引っ越したらいいさ。  …ま、キミにはできないだろうけどね」 そう言われたのが悔しくて、一人暮らしを決行した。 息子には「もう一緒には暮らせない」と告げた。 サラリと伝えたつもりだったけれど、本当は辛かった。 身を切られる思いで、悲しくて泣いた。 「やっぱり一緒に暮らそうか」と、何度も切り出しそうになった。 でも、このまま一緒にいるべきじゃない。 それだけはわかって