雪花と月凛 転生仙女は後宮で愛を知る 石田累

以前、アンソロジーに収録されていた短編の続編というべきか、本編というべきか。
(以前、読書感想文書いてます。 https://note.com/lala_novel/n/n1417b32a0944 )
ほぼ一気読み。(途中、子供の送迎やら家事やらで中断したのが我慢ならなかった)
中だるみもなく、最後まで駆け抜けていくストーリー。
とにかく凄かった。
前作はよくこんな短編に盛りだくさんぶっ込んだなぁと思ってた。
今作は約300ページ弱もあるから余裕かな?と思って読み始めたけど、これ本当に300ページのボリュームに収まる内容⁉︎ってぐらいに色々と想像を掻き立てられるお話でした。
石田先生もあとがきで書いてらしたけど、是非是非スピンオフをお願いしたいです。
前世での雪花と月凛の話、特に雪花がどんな大罪を犯していたのか。
三尊は、大罪を犯した雪花へ何故国母になる宿命を授けたのか。
実は三尊と天帝の間で何か争いがあった?とか。
気になってたまらん。
羽羽(雪花と月凛の子)がどのような道を辿って大陸統一を果たすのかとか。
師奪国伽羅公女と綺蝶(月凛の間諜)の過ごした時間とか。
特に伽羅公女が師奪国でどのように過ごしていたかとか。
腹黒墨瑛が月凛の教育係してた頃とか。
壮大なストーリーなので気付きにくいけれど、結構な愛憎劇が繰り広げられてたような気がする。
実は墨瑛さんが容娼様(月凛の母)を想っていたんじゃないかなぁとか。
あげたしたらキリが無いくらい、想像が膨らむ。

読み終わっても、この世界から離れたくなくて。
雪花と月凛の小気味よい会話のやりとりや、お互いがお互いを必要とするがゆえに悩み、葛藤し、立ち向かい、心を通わせていく二人の姿を見ていたい・・・。
というわけで、しばらくは読み込もうと思います。
っていうか、他の本を読む気が起こらんってのが正直なところですね。


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