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ファンタジー小説/サンダーコレクターシリーズ

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サンダーコレクターBLUE 完結 手直しまだしてない 元気ない 誰かしてくれめんす とある配信アプリの世界観をファンタジーにして、実在のライバーとリスナーだしてみた 即興で書い…
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#ファンタジー小説

ファンタジー小説/サンダーコレクター10

「るな、!ゲームしよー!」 ネッ友から、連絡がきた。オンラインゲーム仲間だ。 顔も知らないけれど、よく話す。 「いいよー!」 一緒にプレイをしながら、いろんな話をする。 「最近なんか良いことあった?」 そう聞かれた。んー、良いことか。なんだろう。 「バルたんさんって分かる?あのひとが、サンダーコレクター始めたらしいよ、ほらあの有名なアプリ」 バルたんさんと個別に直接会話したことはないけれど、たまに見かけるひとだ。 別のグループでゲームを楽しんでいる。 私も始め

ファンタジー小説/サンダーコレクター11

ー会うことになってしまった。 バルたんさんに。ー ⭐️✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。⭐️ ゲームしながら、二人っきりで話す流れになった。 「るなさん、ハンターでしょう?」 バルたんさんにすぐに聞かれた。 「ハンティングしてるとこ、見かけたのよねぇ。繋がり方分かんなかったから、ちょっと苦労したんだけどぉ。あそこでしてたでしょう?」 合っている。 白状することにした。 そりゃ見かけたりもするだろうなぁ。 「ランクは?D3ね。あたしは今、D2なのよ

【ファンタジー小説】サンダーコレクター12

チャーリーとチョコレート工場みたいな人がいる。 ジョニーデップがしてた役みたいなひと。 いや、アリス・イン・ワンダーランドか。 んー、どっちもだな。 黒いハットに、白い長そでのフリルのシャツにサスペンダーを着けた赤と緑のストライプのパンツ。 黒い傘をさしてる様は、サーカスの曲芸師みたいだ。 「るなさん!待ってたよー♡やぁあん、可愛いー♡」 バルたんさんだった。 なんかキャラ濃いやん。 「ストーン付けてるんだね。あたしもつけてるよー可愛くない?これ」 ♤の形のストー

【ファンタジー小説】サンダーコレクター13

― ゴロゴロ 雷の音がし出した。 その音によりコレクターさんたちは高揚してきたようだ。よりキラーコメント加速度を上げてきた。 ぼんやり見ていたら、ペッパーさんが近づいてきた。 「今、るなさんは親チケット発動中なのよね?他人のハンティングに同行してのも初めてなんだよね?」 「コレクターさんの召喚の仕方も人それぞれなんですね。私たちの勝手と違いすぎて驚いてます。親はどうやって、決まるのですか?」 「アプリの登録されたときに、マッチングされるんだよ。政府が勝手にね。相性と

【ファンタジー小説】サンダーコレクター14

「計測行ってきますかね。」 そういうと、ペッパーはキラーコメントの中に入っていった。 「ばり、だるいわ。はああ。」 バルたんが呟いた。 ずっと歌を歌っているから、そうだろうなあと思う。 体を動かしたり、表情に気を付けているからそりゃそうだろな。 やっぱり声に影響するだろうし。 でもって、コレクターさんたちへの対応も即興だから、大変だろうな。 「おつかれさまです。大変ですね」 そう声をかけた。 「今はコレクターさんたちが自分たちでの話が盛り上がってるから、すこし

【ファンタジー小説】サンダーコレクター15

活動を終えて、バルたんとの押し問答の末に家に帰った。バルたんは、家まで送ってくれた。 家まで来ようとしたから、「死ね!」と言って、逃げた。 ちなみに、教えた家は違うところだ。 3軒先の人、ごめんね。 家に着いて、お風呂やご飯を済ました。 アイスを片手に、ぼんやりと爪に埋め込まれたバッジに触れる。 あ、さっきのバルたんとのアーカイブがある。 様子を見る。傍から見るとこんな感じなのかなぁと。確認が出来た。 あ、ルーキーのイベント表が出てる。るな。私の名前もある。 名前と

【ファンタジー小説】サンダーコレクター16

本日はお日取りもよく、ニャック吉川晃司のコンサートに行かれるそうで。 かなりテンションが上がっていた。 「るなてゃん!グッズ買ってくるからね!あとね、お土産話しめちゃするから、お利口さんにお留守番しててねー!」 チケット取ったって言ってたけど、あの姿で行ってるの? 入場出来るの?あんな生命体も。 というより、人間と同じような生活してるの?? 言われた時は、圧倒されて疑問にすら思わなかったけれど、ふつふつと疑問が湧き出てきた。 🌩⚡️🌩⚡️🌩⚡️⚡️⚡️ 今日

【ファンタジー小説】サンダーコレクター17

「てゃんるなー!吉川晃司まじ良かったー!」 ライブから帰ってきたニャックは小躍りをしている。 「でもさ、聞いてよ。ほかのアーティストも一緒の出演してたけど、すごいでしゃばっててさ。なんかねー違うのよね。分かる?あの女なんだったんだろうー。いや、そりゃさ、あの女も有名なひとで俺も好きだけど、やっぱり兄貴単独が良かったなー。あ、兄貴って吉川晃司のことね。一緒は良くないよねー。だって俺、兄貴観に行ったんだし。」 こないだ、バルたんとのハンティングに同行した私にはグサグサくるお

【ファンタジー小説】サンダーコレクター18

「るなちゃん聞いてよ!ペッパーに辞めたいっていったらさ、無理って。アプリも退会の項目なくて、政府に問い合わせしたんだよ。今回答待ち!」 オンラインゲームをしていたら、バルたんが伝えてきた。 辞めれない?どういうこと? じゃあ一生このアプリで雷を集める活動をしなければならないってこと? 簡単に登録してしまったことを後悔したし、恐怖に感じてしまった。 「ニャックは辞めれないこと知っていたの?」 「え?知ってたというかー。まあ、後から知ったというか。」 ニャックに尋ねる

【ファンタジー小説】サンダーコレクター19

居住地は離れていたが、ふうちゃんと通話をすることができた。 「初めまして、るなと申します」 心なしか声が震えた。 ふうちゃんは笑ってくれていたので、心なしか緊張がほぐれた。 活動の仕方など、お互いの疑問を投げ合ったり、ガールズトークを繰り返していた。 ニャックはその姿を見て、ポカーンとしていたが段々とついてこれたようで、楽しそうに会話に参加してきた。 それは、ふうちゃんの親であるふーさんの気配りもあったからだ。 ニャックはなんだか、ふーさんには頭が上がらないらしい。