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ファンタジー小説/サンダーコレクターシリーズ

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サンダーコレクターBLUE 完結 手直しまだしてない 元気ない 誰かしてくれめんす とある配信アプリの世界観をファンタジーにして、実在のライバーとリスナーだしてみた 即興で書い…
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#ファンタジー

ファンタジー小説/サンダーコレクター8

大きな水溜まりにいっぱいのコレクターさんで溢れかえってる。 次から次へと新しいコレクターさん達が集まってきた。 コメントで話しかけてあげたり、水溜まりの水をシャボン玉のようにしてきて、私が息でふーっと吹き返したり、反応すると喜んでいるようで手足をバタバタさせ、キラーコメントを形成していく。 前回よりもはるかに大きいキラーコメントの壁が形成されていく。 そして前回よりも大きな雷の一筋が入り込む。 ゴォォォォン。 雷鳴が轟く。 激しくて、こちらにまで振動が伝わる。 「るなち

ファンタジー小説/サンダーコレクター9

コレクターさんたちは内部でキラーコメントを両手で押さえつけて、猫耳の部分を相変わらずくっつけている。 今回は前回よりも広いからすごく振動などに耐えきれず、キラーコメントが波を打つ。ゆらめいている。 それも楽しんでいるように感じる。 形を変えるコンサートホールの中にいる人たちのようだ。 振動も激しいから、足元の水溜まりも揺れている。 足下も悪いようで、よろけているため余計にキラーコメントの発生を増やしている。 足元でキラーコメントを発生させるからだ。 「ちょっと計測行ってくる

【ファンタジー小説】サンダーコレクター17

「てゃんるなー!吉川晃司まじ良かったー!」 ライブから帰ってきたニャックは小躍りをしている。 「でもさ、聞いてよ。ほかのアーティストも一緒の出演してたけど、すごいでしゃばっててさ。なんかねー違うのよね。分かる?あの女なんだったんだろうー。いや、そりゃさ、あの女も有名なひとで俺も好きだけど、やっぱり兄貴単独が良かったなー。あ、兄貴って吉川晃司のことね。一緒は良くないよねー。だって俺、兄貴観に行ったんだし。」 こないだ、バルたんとのハンティングに同行した私にはグサグサくるお

【ファンタジー小説】サンダーコレクター18

「るなちゃん聞いてよ!ペッパーに辞めたいっていったらさ、無理って。アプリも退会の項目なくて、政府に問い合わせしたんだよ。今回答待ち!」 オンラインゲームをしていたら、バルたんが伝えてきた。 辞めれない?どういうこと? じゃあ一生このアプリで雷を集める活動をしなければならないってこと? 簡単に登録してしまったことを後悔したし、恐怖に感じてしまった。 「ニャックは辞めれないこと知っていたの?」 「え?知ってたというかー。まあ、後から知ったというか。」 ニャックに尋ねる

【ファンタジー小説】サンダーコレクター19

居住地は離れていたが、ふうちゃんと通話をすることができた。 「初めまして、るなと申します」 心なしか声が震えた。 ふうちゃんは笑ってくれていたので、心なしか緊張がほぐれた。 活動の仕方など、お互いの疑問を投げ合ったり、ガールズトークを繰り返していた。 ニャックはその姿を見て、ポカーンとしていたが段々とついてこれたようで、楽しそうに会話に参加してきた。 それは、ふうちゃんの親であるふーさんの気配りもあったからだ。 ニャックはなんだか、ふーさんには頭が上がらないらしい。