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聴くおむすび

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「聴く」が気になる方へ。 聴くおむすびや「聴く」についてのあれこれを更新します。
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四十肩で気づいた、「聴く」の願い

昨年の春くらいから、肩に違和感を覚え出し、いわゆる、四十肩的な症状で、信頼する整体の先生のところに通って調えていたものの、あまりに痛みが苛烈&長期間続くので、何か違う病気なのかしら?と不安がよぎり始めて、安心するためにも検査してみることに。 ふだん、あまり病院というところに馴染みがないので、まずは、整形外科(四十肩はこの管轄らしい)のリサーチ。今暮らしている街には、数多の病院があり、さて、どこに行けば良いのやら。家族や友人に聞いたり、ネット検索してみたり。口コミをある程度参

お散歩中の(聴く筋トレ①)

2024年が明けた頃、近所をお散歩していたら、年配のご婦人が片手に杖、片手でスーパーの袋を持って歩いていました。その袋はご婦人にとってはとても重たそうで、ゆっくりとした歩幅で歩くのがやっと、という様子だったので、お手伝いしましょうか?と声をかけてみると、ご婦人は不安と安堵が入り混じるような表情で、お願いできたら嬉しい、と答えてくださったので、ほっとして荷物を預かりました(余計なお世話かな?と、声をかけるのをためらう時って、よくある)。 聞けば、家はすぐ近くとのこと。 腕を貸

リサ物語が教えてくれた「聴く」のパワフルさ(聴くシリーズ番外編)

少し前に、実家の片付けをしていたら、小学校4年生の頃のB5サイズのノートが1冊出てきて、開けてみると、一編の自作の物語でした(え!笑) 小学校低学年の頃は、毎日学校の図書室に通い、ひたすらに物語を読んでいた時代で、世界少女名作やアルセーヌ・ルパンシリーズなどの海外の物語が大好きな妄想少女でした。ノートの始まりには、リサ・プティパという主人公を始め、登場人物の紹介が書いてあり、40ページほどの物語は、案外、起承転結がしっかりしていて、なかなかに面白くて一気に読み終わり、「10

私の願いが「聴くおむすび」だったのね(聴くシリーズ⑥)

聴く人・ちいさんに、 「どうして、聴くおむすびを始めたの?」と問われて、 改めて、なんでだろう?と考えてみて出てきたのが2つ。 これまでおむすびを手渡していく中で、おむすびは自然と人の心をほぐし、おむすびを頬張りながらおしゃべりをすることで、さらに何かがほぐれているように感じていたので、「聴いてもらう=安心して話せる」にフォーカスした場があることで、さらに深くほぐれていくんじゃないかな?そういう時間を手渡せたらいいな、と思ったから。 自分の「聴く」の体験を増やしたいから。

「聴く」をしているか?あるいは、「聴く」はされているか?(聴くシリーズ⑤)

では、ふだんの日常の中で(意図的に何かのスイッチを押していない状態の時)、 「自分自身は聴くをしているのか?誰かから聴くはされているのか?」 を改めて観察してみた。 聴くスイッチが標準装備されていない私の場合は、自然に任せていると、 「聴く」よりも「訊く(問う)」スイッチがon状態だと気づいた。 (新しいスイッチ!(笑)これについてはまたいつか) ということは、ふだんの日常の中で、私自身は「聴く」をしている時間はそう多くはないように思う。 では、誰かから「聴く」はされてい

聴くスイッチを押してみる。(聴くシリーズ④)

聴く人・ちいさんに教えてもらったこと。 聴くスイッチと伝えるスイッチ。 どちらを押すのかは自分で選べる。 いつでも、「聴く」をしなくちゃいけない訳でもないし、 いつでも、「伝える」をしなくちゃいけない訳でもない。 「今、私は相手に何を手渡したいのか?」で選ぶとよい。 選べる、って、とても自由で好きです。 ・ ・ そして、ちいさん曰く、 聴くスイッチがそもそも標準装備されている人とそうでない人 がいるらしい。 ちいさんは完全に標準装備タイプで、苦もなく「聴く」をする人。

じゃあ、「聴く」って?(聴くシリーズ③)

じゃあ、「聴く」ってどういうことだろう? 聴く人・ちいさんから教えてもらったのは、2つの基準。 自分の考えや感じたことを伝えるのではなくて、 相手の話を尊重、共感、理解しようとする態度が「聴く」こと。 うーむ、なるほど。 (私はいつも、どんな態度であるのかな?) ・ ・ 私は、父と母と姉の4人家族の中で育ったのだけど、 私以外の3人はとてもおしゃべりで、主張もはげしめ 笑 父は我田引水タイプで、いつの間にか自分の話にすりかえる。 母は自分の興味のあることを話し続け、興味の

「聴く」との出会い(聴くシリーズ②)

「聴くおむすびの時間」についての前に、 まず、「聴く」との出会いについて書こうと思う。 出会いは、5、6年前に参加したプログラムの中で NVC(非暴力コミュニケーション)に触れた時。 「話している内容やできごと自体ではなくて、その奥にある、 話し手が大切にしていることに心を傾けて聴きましょう」 みたいな説明だったかな。 「聞く」ではなくて「聴く」。 数人で輪をかこみ、ひとりひとり順番に話をする。 話し手はいつも通りに自由に話し、聴き手は、心を傾けて聴く。 その時に初

聴くおむすび、って??(聴くシリーズ①)

今年の6月から、ラクダホテルで、 「聴くおむすびの時間」というものを始めました。 それは何? おむすびが聴くの?? リンちゃんの話を聴くの?(聴かされるの?) 反応は様々だけど、 大抵、後ろに「疑問符(?)」がついている感じ。 ですよね。笑 ある日、自分の中に「こんなことがやりたい!」とイメージがむくむくと出てきて、じゃあ、どんな名前にしようかな?と出て来たのが、 「聴くおむすび」。 わかりづらいかな?と頭をよぎったし、他にも少し考えてはみたけど、 自分の中で何度か問