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EPT課題文で音読アメリカンアクセントトレーニング:母音が伸びたり縮んだり?!

母音の長さが変わる!

あなたは子供の頃、尺取り虫の歩き方を観察したことがありますか?英語の音はまさに尺取り虫のように伸びたり縮んだりします。ビヨーンと伸びたかと思うと、その後キュッと縮小します。それが、アメリカ英語の母音の特徴です。

ストレスのある音節では、母音が通常よりも長く、はっきりと、大きく発音されます。一方、ストレスのない音節の母音は短くなり、しばしば曖昧母音とも呼ばれているシュワ音(ə)に変わります。

例えば、'confident' という単語では、最初の音節にストレスがあるので、Oの短母音では大きく口を開けてハッキリ発音します。音はビヨーンと伸びます。

confident = KAHN-fuh-dnt

でも、'complete' という単語では、Oにはストレスがないので、縮んでシュワになります。逆にストレスのある音節 'plete' は長く、はっきりと発音されます。

complete = km-PLEET

伸びたり縮んだりするアメリカ英語の母音

詳しくはこちらの動画レッスンもご覧ください。

質も量も減少する母音?

音の長さだけではなく、音の質にも注目しましょう。ストレスのある音節では、母音はそのままの音質を保ちます。

例えば、'cavalry' にはaが2つありますが、最初のaにはストレスがあるので、完全な /æ/ 音で発音されます。2番目のaにはストレスがないので、/æ/ ではなくなり、減少してしまいます。これが英語の「リズムが引き起こす謎」の正体です!これは多くのノンネイティブ英語話者が見落としているポイントで、自然な発音には欠かせない特徴です。

cavalry ≠ ka-val-ree

cavalry = KA-vl-ree 
(vとlの間にはシュワ音が隠れています)

ストレスのない音節の母音はあまりはっきり発音しません。弱形に変化します。しばしばシュワに姿を変えてしまいます。シュワ音は母音の中でも最もシャイで、小さく目立たなく姿を隠すのが得意です。ですから、日本語話者には聞き取りにくい音です。

リズムとイントネーションを良くする方法

英語はストレスタイムリズムの言語です。つまり、ストレスのある音節の間隔が比較的一定してリズムが保たれます。

例えば、"No one survived." という文では、どんなイントネーションを使うと、当時の悲しみやショックを伝えることができるでしょうか?

ストレスのある音節、"no one" の "no"、"survived" の "vived" がリズムを形作っています。つまり、この二つの音節はストーリー性を形作るメインキャラクターのような存在です。その間にある音節は脇役です。

No one survived.
NO one surVIVED.

イントネーションはどうでしょうか?ストレスのある音節は文のイントネーションに影響を与えます。音の上がり下がりを形作るのもストレスが大きく関わっています。適切なイントネーションは、意味を強調したり、感情を表現するのに役立ちます。

この文章の場合、「誰も生き残れなかった」という苦痛を表現したいので、トーンを下げて重々しく音を伸ばすと効果的かもしれませんね。

試してみよう!

ストレスの部分を意識して、少し気持ちを込めて音読練習してみましょう。色々なイントネーションを試してしっくりくる音程を探しましょう。サンプルの音源を聞く時もリズムやストレスに注意を払うように訓練してください。

GEORge ARmstrong CUSter was an ARmy CAValry OFficer in the aMERican CIVil WAR and the aMERican INdian WARS. 

he GRADuated at the BOTtom of his CLASS from the FAmous WEST Point MILitary aCADemy. 

アクセントトレーニングはあなたの発音を変える!

英語音読練習は、英語発音とイントネーション、リズムを良くするために大変効果のある方法です。読解力も上がりますし、語彙も増えます!毎日楽しみながらコツコツと続けるならば、数ヶ月から1年で驚くほど結果が出ます。あなたも効果実証のあるアクセントトレーニング法で英語発音を伸ばしませんか?


いつもサポートありがとうございます。伝わらないから伝わる英語に変える方法を提供しています。私の経験がお役に立つ事ができれば幸いです。Thank you in advance for your generous support!