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アートで旅するワークショップって何?

こんにちはaicoです。「デザイン工房ネコの手」で自己理解や自己表現のお手伝いをしています。

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今日は、わたしが開催している「アートで旅するワークショップ」について少し紹介させてください。


ワークショップで何をするのか?

アートカード(写真)や絵画、抽象画を通して、人の内面にある感性を呼び起こし、言語とつなげて創造的な自己表現を促す旅を提供しています。
参加者はお互いの見方や自己表現の多様性から、自分に相手にも寛容になるには何が必要か、自分らしさで生きるとはどういうことなのかを体感いただけます。

★オンラインでも実施は可能ですが、より効果を得るためには対面をおすすめします。

ワークショッププログラム

①旅の始まり
旅に出るときのワクワク感を味わいながら、徐々に心をゆるめていただきます。好奇心と遊び心とおやつ持参でお集まりいただきます。

②アートカード観光
ここでは問いが提示されます。問いに対する自分なりの答えを、左脳の頭で考えるのではなく、右脳の心で感じて「これが答えだよ!」とアピールしてくる絵を直感で選ぶワークです。

③耳で旅する時間
「否定と正解のない世界」を耳だけで旅をしていただき、どんな体験をしたか共有します。あなたと周りの人との違いを楽しんでください。

④抽象画観光
抽象画を観ます。視覚バイアスによって自分の観ている世界の形を自覚するとともに、自分の外側の世界に可能性を感じていきます。

⑤対話型アート鑑賞
ワークショップのメインコンテンツです。感じたことをアウトプットしていくことで、自分らしさを持つとはどういうことなのか、寛容な世界に必要なことは何なのかをアート鑑賞を通じて体感いただきます。

⑥クロージング
直感で選んだカードから今のあなたに必要な言葉をお土産にお持ち帰りいただきます。



なぜワークショップをつくったのか?


日常にアートを!わたしらしさに感性を!

誰かに伝えたいとき、仕事をしている時、社会のシステムになじむ時…日常では左脳がデフォルトでセッティングされているような気がするのです。
与えられたタスクに対して、思考や行動を効率的に効果的にコントロールするために必要な能力として。

一方で「なんかいいな、なんかワクワクする、なんか違うな…」という気持ちは自分でコントロールできるものではなく、次元の違う自分から受け取った感覚がありませんか?生まれた時の人間はむしろこっち(右脳)がデフォルトだったような気がします。

だから時にはこっち側(右脳)に立ち返って、本来の自分らしさの声を聴く時間が欲しいなと思うのです。人ってすぐに忘れちゃって、見えていることだけに集中しちゃうから。ワークショップはそのための時間創出です。

感覚に浸る、感性に耳を傾ける、イメージしてみる、直観を使ってみる…ブランコをこぐのをやめて、思い切り感性に振り切って後ろに勢いをつけてこぎだすと、左脳も今までより広い地図を描き出せると思うのです。

そして多くの著名なビジネスリーダーのように、最高の意思決定とは決して左脳だけで考え抜いて出されるものではなく、言葉では表すことのできない右脳の感覚も無意識に働き相乗効果が出るものだと思います。

人生の旅の地図を広げたい

左脳と右脳はどちらが大事だという優劣はなく、どちらも存在しているからこそ、自分の人生の地図が広がっていく感覚、すなわち幸せに生きるために使っていけるのだと思います。

わたしは「見たことのない世界を見る」ことに好奇心が掻き立てられます。左脳も右脳も自分軸を中心に振れ幅を大きくすることで、たどり着ける面積を増やしていくイメージ(上図ピンク色の部分)です。ワークショップはこの地図の面積を広げる方法を知るための時間でもあります。



ワークショップで得られること

アートの力で「違い」に対して自分にも相手にも寛容になり、誰もが自分らしく居られる


下の図でいろんな意見が出ています。槍という人もいれば壁という人もいて、一体何のことをいっているかわかりますでしょうか?

いろいろ想像をめぐらせるのでは?と思います。そこで何について語っているのか答えが明かされたとします。

「ゾウ」について語っていたようですが、右の人にとっての「ゾウ」のイメージとはかけ離れすぎていて、相手に対する拒絶が起きたり、理解できない自分にがっかりしたりしています。

ここでアートを使って同じ対話をしたとします。

そうすると、なんだかさっきよりも相手の言っていることに歩み寄れた気がしませんか?あの角度から見ているからそう感じるんだなぁとか、その捉え方は斬新でおもしろいなぁとか。

異なる解釈が共存できて、相手の答えにも寛容になれます。歩み寄れた自分に対する起きて幅広い視点がえられるようになります。
アートを通じて対話をする、ということはこのような力があるなぁと思っています。


もう1つ例を。

頭に思い描いている対象物が同じでも、みる角度が違えば解釈が異なることはご理解いただけたかと思いますが、ビジネスの世界でどちらが正しいかという議論が始まると、同じ角度から見ている人の数が多い方が正解とされがちです。合理的な決め方ではありますよね。

しかし、今までにない考えやイノベーションを起こすには、今いるお互いの見え方のどちらかだけが選択肢ではありません。お互いが少し歩み寄って、双方が今いた場所とは異なる角度からみようと動いたとき、今まで持っていた当たり前の正解以外の可能性に気づき始めます。

今までの決めつけから少し解放されて寛容な世界が広がります寛容な世界は差別を知りません。否定と正解がないのです。
世の中は不思議なもので、たった1つのゆるがない正解を作った瞬間にそれ以外のものは「否定されるべき存在」へと定義が変わっていきます。
だからこそ正解を決めるための対話ではなく、探究の根を伸ばすための対話を続けます。

アート鑑賞で「わたしはこう見える」と伝える。周りの人は「おぉ〜なるほど〜」ってなる。すると別の人が「わたしにはここがこう見えた」という違いが出る。すると「あ、ホントだ、そういうふうにも見えてきた!」と相手の見え方と自分の見え方との違いを受け入れることで、自分1人では見えなかったものが、みんなで見ると見えてくる。

アートの力をかりてコミュニケーションをすると、正解を保留にしながら探究の根を伸ばすことが容易になり、どの意見も決して否定されない環境がつくられます。自分の意見も相手の意見が違っていても両方とも寛容に存在することができるのがアートの力なのかなと。

ワークショップではとある「問い」に対する自分なりの答えのイメージをアートカードの中から直観で選んでいただきます。ファシリテーターが言語化をおてつだいします。参加者が選んだカードと自分の解釈の違いをぜひ体感してみてください。

今が辛くても可能性を感じられる


人は物事や事象を見る時に、自分の見たいように見ています。同じ出来事を見ていて自分がこう解釈しているからといって、相手も同じように解釈しているとは限りません。
相手が自分と同じような解釈をしないことに疑問を持ったりもします。逆に自分が見えているように相手が見えていないと「理解してくれない」と悲しくなったりもします。

全て自分が創り出している世界の中の解釈で、勝手に疑問をもったり勝手に悲しくなったりもします。なぜならその世界が自分の全てだと思っているからです。自分軸で物事をみる、というのはそういうことではありません。

視覚バイアスにとらわれて、自分がいかに狭い世界しか見えてなかったかをワークショップを通じて思い知る瞬間をあえて創出します。その「思い知った」という感覚が自分軸で物事をみることができている感覚だからです。

自分軸があるからこそ、それ以外の世界の広さに絶望すら感じるかもしれません。でも、逆側から見てみましょう。
もし今あなたが辛い場所にいるならば、もしあなたが今苦しい時間を過ごしているならば、大丈夫、絶対にあなたに合う場所は他にあるということです。絶対にあなたが心地よいと感じる時間が他にあるということです。

ワークショップではその可能性を信じて動くきっかけを感じていただけます。


わからないことがプラス受信できる


アート作品の鑑賞には否定も正解もありません。なので自分が見た世界が創作者の意図と合っていたかどうかの答え合わせはしません。テスト勉強の時間であれば答え合わせも必要かもしれませんが、このワークショップでは創作者の意図通りに理解することが目的ではありません。

一方で、脳は知りたがり屋なので答えがわからないとモヤモヤするかもしれません。作者の意図をわかりたい、どんな意味があるのか知りたい…そう感じることも自然なことです。ここで大切にしたいとのは「答えが何かではなく、あなたがどう感じてどう受け取ったか」です。

特に現代のアート作品は、創作者が自分軸から発せられた問いに対して探究の根を伸ばし続けた結果、視覚化された答えの1部分であり、その部分だけを見て創作者の全てをわかろうとすることは、もともと無理があると考えます。

タイトルや解説だけをみてわかったつもりになった瞬間、自分の内側からの探究ではなく他人軸の理解から対比させた考えしかできなくなってしまいます。ググればすぐわかる世界に依存していると、本当にあなたが大切にしたいことまで他人軸で探し始めるかもしれません。自分自身を自分の中から排除しないためにも、耐える。過ごす。他者とともにある、という時間をワークショップの中で感じてもらいたいと思っています。


「わからなくなる」ことこそが、最終的に高次元のレベルで深くわかるための唯一の方法なのかもしれません。「わからない」ことは今まで脳にとっては「良くない」とラベリングされていますが、わからないことはチャンスです!

ワークショップを通じてアート作品からバトンを受け取り、自分の中に立った「問い」を大切に育て、探究の根を伸ばし続けることが自分らしい人生という旅のおもしろさなのかなと思います。相手の答えをわかろうとするのではなく、自分軸から自分の答えを探究していった人にだけ創造性という答えが降りてくるのだと思います。





アートの知識は要りません。
好奇心と遊び心をスーツケースに詰めてきていただければOKです♡

右脳で感じて、自分の答えが変わっていく不思議な感覚、どんな違いも受け入れられる感覚、答えを探そうとしていた自分に気づく感覚…。

ワークショップで感性が喜ぶと、日常生活でも知らずのうちに右脳がピピっと働き、答えを急ぐことを保留し、相手の考えを受け止めて、自分の答えも俯瞰して、共にある時間を過ごしていると、きっと思いつきもしなかった答えに巡り合えるはずです。


そんなワークショップです。


今はクローズドの環境でテスト開催をしていますが、今後は社内外やサロン内外問わずオープンに展開していきたいと考えています。
興味のある方は公式LINEにご登録いただくか、SNS経由でメッセージいただければ募集時に告知させていただきます♡







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