内科で受けた衝撃の扱い
誰がために病院はある?
久々に行った病院で日本の未来に不安を覚えた話。
昨日からの熱が下がらず、仕事を休み内科を受診した。
コロナが5類に移行してからかなり経つし、何も考えずに近くの内科へ向かった。
徒歩で病院についたときに違和感を感じた。
病院の外に置かれた丸椅子に人が座っている。
開院時間は過ぎているはずだが、この人たちは何を待っているのだ?と思いながら入り口に近づく。
ドアには1枚の貼り紙
【熱がある人、熱があった人、咳や喉の痛みがある人は中に入らないでください。インターホンを鳴らしてください。】
『それ以外の症状で来院する人なんているのか?』と不審に思いつつ
ピンポーン
インターホンを鳴らす。
「問診票をお持ちしますのでお待ちください。」
ガチャ
ドアが開き看護師から問診票を渡される。
「こちらご記入いただけたら、またインターホンを鳴らしてください。」
バタン
なるほど。
すべてを悟った。
この屋外で待たされている人たちは開院を待っているのではない。
受付を済ませて受診待ちの状態なのだ!
病院の窓ガラス越しに見ると、院内には高齢者がたくさん座っている。
後から調べたところによると、血圧測定などで定期的に受診する健康な高齢者と、発熱などの症状がある患者を一緒にしないために、このような対応になっているようだ。
私の頭に様々な疑問が浮かぶ
雨が降っていたらどうするのか?それでも屋外で待たせる?発熱患者を?
真冬はどうする?それでも屋外で待たせる?発熱患者を?
とゆーか今日も十分に寒い。38度の熱があるのでなおさらキツい。
そもそも病人と健康な人の扱いが逆じゃない?
確かに私は数年ぶりに通院した。
定期的にお金を落としてくれる高齢者を病院が優遇したい気持ちもわかる。
しかしこちらも国民健康保険をしっかりと納めている。
ここまでヒドい扱いをされる筋合いがあるのか?
もう一件近くの内科に電話したが、こちらも午前診は高齢者に割り当てられており、そもそも受付けてもらえなかった。
仕方なく屋外で待つことにした。
1時間後
先生が登場。
『中に呼ばれるのではなく、先生が外に出てくる?』
嫌な予感がした。
先生の後ろから検査キットを持った看護師も登場。
嫌な予感的中。
せめて診察は中でしてもらえると思っていた自分がバカだった!
こいつらは何としても私を中に入れないつもりなのだ!
ダンコたる決意!
発熱状態で1時間も屋外待機させられた私には、医者に抗う気力など残っていない。
言われるがまま、屋外で鼻に綿棒を突っ込まれ、コロナとインフルエンザの検査だけ済ませて退散した。
ろくに症状も聞かれず、一歩も院内に入っていない。
これで医療サービスを受けたと言えるのか?
世の中のサービスが金と票を持つ高齢者のためにカスタマイズされていく、こんな国に未来はあるのか?
私は祖父母を尊敬している。
仕事で関わるご高齢の方たちとも仲良くさせてもらっている。
しかし、今日、私と高齢者を隔てていた病院の硝子窓は、現役世代と高齢者を隔てる決して越えられない壁に見えた。
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