居間のテレビが生んだ不幸な事故

ざっくり15年前くらいのことをふと思い出したので書いておく。
結論を先に言えば、僕が単に悪かった話だ。

院を修了し、働き始めていたあの頃。大学の後輩から
「自分のいつも一緒に遊ぶメンツの集まりがたまたま今日悪く、時間があればモンハンでクエストを手伝って欲しもらないか」
という意味の連絡が来た。
※細かい流れはまったく覚えてないが、その後輩とはたまーにメールのやり取りをしていたので、モンハンをやってることを話していたんだと思う。

その時点でモンハンを実質引退状態だったが、頼まれれば特に断る理由もなく、手伝うことにした。
集まったメンツは僕を入れて7人。僕以外は後輩の「いつメン」で、時系列的に、僕が参加した後に来た人が3人いた(クエスト終わって酒場に帰ってきたら増えていた)。今にして思えば、そこが不幸の始まりだったのだろう。

後から来た3人は、僕が何故そこに参加しているのかを把握してないように見えた。恐らくだが、所謂「野良」の参加者だと認識していたのではないだろうか。一方、自分も、改めて自己紹介するのがめんどくさかったとか、必要なら後輩が言うだろとか、その程度の意識で説明しなかったはずだ。

その後、クエストに行くメンバーを入れ替えつつ、3クエストくらいこなしたタイミングだった。
僕はいつも「酒場でのチャットが見える設定」でプレーしており、後から参加した組(便宜上、以下「A」「B」と表記)の会話が見えていた。

A「あのラグって人、何で今日いるの?」
B「知らん。野良なんじゃね?」
A「でも『後輩』となんか知り合いっぽいよな」
B「俺らが知らない友達なんかね」
A「俺、あの人嫌いだわー」

ビックリした。思わず全体チャットではなく個別チャットでAさんに連絡。
ワイ「すみません、酒場のチャットってクエスト中でも見えるの知ってますか?」
A「は?」
ワイ「めっちゃ見えてるんですけど……あの、僕このクエスト終わったら抜けますね」
A「なんなのあなた?」
ワイ「嫌いだって言われて、不愉快にさせて申し訳ないから抜けるって話をしてるんですが」
A「人の会話観察してんじゃねえよ」
※実際にはもっと違う言葉だったはずだが、とにかくめっちゃキレ気味で文句言われたのは覚えている。

クエスト後に抜けて、後輩に簡単に経緯をメールした。

後日、後輩からも説明があった。

Aさんは実家の居間のテレビでプレーしており、プレー中に僕が発したとある下ネタを家族に目撃され、大変気まずい思いをしたのだという。
後輩「だから俺らは下ネタは言わないようにしてるんですよー」
ワイ「先に言ってよそういうことは……。あと君の友達だからそれ以上の文句は言わなかったけど、まあまあ失礼だったよね彼ら」
後輩「すんません。言わなくても色々わかると思ってました」

つまり、その時の自分に求められていたタスクは「プレーに関係ないことは一切発言せず黙々とお手伝いプレー」をすることだった。

言われなきゃわかんねえよと憤りつつも、いきなり下ネタを突っ込んだ自分が悪かったな、という若い日の思い出。

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