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一面に広がる海!そして……サバイバル!『Subnautica』レビュー


年末から遊んでいた『Subnautica』をクリアした。

プレイ時間は43.9時間。

(ちなみに私が本作を購入したのはなんと2020年の2月。2年近く前になる)


『Subnautica』は海を舞台にしたオープンワールドサバイバルゲームだ。
……とここまではありきたりな設定かもしれないが、なんとこの星、地球ではない。
つまり、異星の海でのサバイバルということになる。
当然出てくる魚も食用魚から敵対的なリヴァイアサンまで、すべて未知のエイリアンフィッシュ。

知らない世界にひとり放り出され、敵対的な生命体もいる中で、主人公が不時着した海洋惑星4546Bと自身が乗っていた宇宙船「オーロラ号」にまつわる謎に迫っていく。

本稿ではそんな『Subnautica』の魅力をお伝えできればと思う。

(ストーリーのネタバレは避けていますが、どうしてもゲームの内容には触れないとなのでご了承ください)


乗り物に乗るのが楽しい

最初は生身で素材や食料を集めたりしなければならないが、本作にはいくつかの乗り物が存在する。

一人乗りの潜水艇「シーモス」

そのうちのひとつが小型の潜水艇「シーモス」で、ある程度の素材を集めると建造可能になる。カラーリングもカスタマイズ可能。

コックピットの様子

あらゆるものが未知の惑星で、少しくらい敵対生物にこづかれてもなんとかなる安心感というのは半端ではなく、本作はシーモスを手に入れてからが本番といっても過言ではない。

操作も素潜りに近く素直、さらにアップグレードモジュールを装備することで周囲の地形などを表示するソナーや、対応できる深度の増加など、最後まで頼れるプレイヤーの相棒だ。


「サイクロプス」

そして大型の潜水艇である「サイクロプス」。

「サイクロプス」のブリッジの様子

船体についてるカメラを切り替えながら、ブリッジに立ち潜水艇を乗り回す……。
乗り物にまつわる浪漫は本作の肝だ。

「サイクロプス」は艦内に倉庫やクラフトに使うファブリケーター、果ては食用の植物までを設置でき、まさしく移動拠点として使うことができる。
艦内に資材を集めておけば出先でも拠点を建造可能と、「サイクロプス」は『Subnautica』のゲームプレイの可能性をさらに広げてくれる。

先程も述べたが、敵対的かどうかすらわからないような未知の生命体に囲まれている環境で、「シーモス」や「サイクロプス」といった乗り物に乗れる安心感は本当にすごい。
本作の武装はゲーム上敢えて制限されているので敵対生物をすべて返り討ち、とはいかないが、特に深海探査において、これらの乗り物は必要不可欠だろう。


拠点作りが楽しい

近年のサバイバルゲームの例に漏れず、本作もクラフト要素が豊富だ。
ゲームをある程度進めれば海中にも拠点を建造できるようになる。

深い場所に拠点を作るときは壁を補強しないと水圧に耐えきれなくなったりといった制限はあるものの、部屋を配置すれば自動で通路をつないでくれるので適当に作っても形にはなる。こういうのは秘密基地感が大事。

本作では資源集めのためにいろんな場所に基地を建設して回ることになる。
そして新しく基地を建てるたびに、住める場所があることのありがたさ、心細さからのしばしの解放に安堵するのだ。


深海の恐怖と孤独

最初のうちは浅瀬を探索して素材や設計図を集めることになるが、中盤以降からは深度200m以上、深海を探査していくことになる。

先が見えない未知の場所を降りていく恐怖

再三述べているように、本作はとにかく「未知」「わからない」ことに由来する恐怖というのが大きい。たいていの中型や大型の生物はこちらを襲ってくるときにご丁寧に鳴き声を上げるので、急に襲われたりするとびっくりする。

あの魚は中立なのか、敵対なのか……?
潜水艇ごと噛み砕いてくるだろうか……?
といった緊張感が新しいエリアに行くたびに思い出されるのだ。

最終的に本作では深度1000m以上まで潜ることになるが……底が見えなかったり、無事に帰れるかどうかわからないという恐怖感はほかではなかなか味わえないものだった。


おわりに

美しいだけじゃない、海が持つ恐怖。
それと拠点建設や乗り物建造のワクワク感を兼ね備えた良いゲームでした。

どんどんできることが広がっていくオープンワールドの良い部分と生き残るために食料や住居を用意するサバイバルの要素、そして異星の海という凝ったロケーションがうまく調和しており、とてもオススメ。

海が好きな人、いつもとちょっと違った体験がほしい人は是非。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは今回はこのあたりで。



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