終活サポート活動#1 埼玉の高級マンションで遺品整理
何を隠そう、実は終活の世界(エンディング業界ともいいますね)に足を踏み入れてたったの1ヶ月なんですけども。
先輩に同行し、現場経験を様々積ませて頂いています。
そんな中でも直近で1番印象が強いエピソードです。
埼玉のとても便利な駅近のマンションにお一人で暮らされていたMさんは、癌を患い壮絶な闘病生活を経たのち、60歳の若さでご逝去されました。
僕はMさんとはご面識がなく、
お元気なお姿を見られないまま、斎場で初めてお会いしました。
お若い。。優しそうな雰囲気。。
親族が他にいらっしゃらず
斎場には僕と上司のみ。
炉前で、お棺が炉の中に運ばれていくのを2人で手を合わせてお見送りさせていただき、
40〜50分ほど時間があったので生前のMさんのお話を上司に伺いました。
真面目できちんとした方で、おば様とお母様の介護と看取りを終え、
これからは自分の人生を!
というタイミングで癌が見つかり。。何ともやりきれないです。
Mさんが入った桐箱を僕が両手で抱え、
Mさんのご自宅に3人で帰りました。
なんとなく男性お一人のお宅と聞いて、
こじんまりしたお部屋を想像していましたが、、、
なんと!!
駅近の高級マンション
エントランスにコンシェルジュ
すごい!水回りもピカピカ✨
Mさん、稼いでいたんですね!
さぁ、終活サポーターのお仕事は
まだまだこれから
です。
生前のMさんに委任され、
事前指示書をもとに、残った財産を整理してMさんのご要望通りに取り計います。
このお仕事あるあるで、
ご自宅の思いもしないところから金銭や宝飾品などが出てきますからね。
とは上司から聞いていましたが、
まさか銀河鉄道999の漫画本の間から
5000円
が出てくるとは。
僕:うわーーー、上司!出てきてしまいました!
漫画の隙間から!
上司:はい、全冊確認してくださーい。
僕:で、ですよねーー。。
Mさん、、漫画好きだったんですね。
全冊ペラペラさせていただきました。
前述したように、生前のMさんとは面識がないのですが、この作業をしているうちにだんだんとMさんのことがわかってきます。
本棚には、
介護の本、認知症の本、在宅介護、
介護退職、などなど介護にまつわる本
がたくさん。
おば様とお母様のために大変勉強されたんでしょうね。
他には資産運用の本、IT系のテキストなどが目立ちます。
立派にご家族を見送り、
自身は誰にお世話になるでもなく、
IT技術者としてスキルを磨き、
お一人で最後まで生きていこうとしていた覚悟と努力を感じました。
それから全国のドームライブチケットが山のように保管されていました。
Mさん、坂系を推してたんですね!
本当ならこれから推し活により専念したかったですよね。
各種契約書、
水道光熱費、
保険、金融系のサービスに関する郵便物
などを、回収し
総量20キロ近い荷物
を抱えていったん貴社します。
この後、各種解約手続き、請求なども代行して行うためにこれらの郵便物や書類が必要になってきます。
大量の郵便物から情報を整理していく作業は本当に手間がかかります。
死後事務委任契約
を生前に締結しておくことで、Mさんご本人に代わり会社のスタッフが上記の手続きを代行できるようになります。
この高級マンションも不動産会社へお任せして売却、現金化し、
Mさんの
遺言
をもとに財産整理と相続、遺贈、寄付を行なっていきます。
Mさんは他に親戚もなく、財産は菩提寺に寄付されるそうです。
この仕事は、生前だけでなく、ご本人がお亡くなりになってからもさらにお付き合いが続いていきます。
本当に奥の深い仕事です。
今回、炉前でMさんをお見送りさせていただいた時に、
改めて終活サポーターとしてのスタートを切ったことを実感しました。ご家族代行としてご縁をいただいたこと、本当に嬉しく思います。
この後、Mさんを菩提寺へお連れするのですがそれはまた次回!
最後までお読みくださりありがとうございました!
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