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ルチルクオーツの効果、その後

先日、YouTuberヒカルさんに感化され、ルチルクオーツのリングを手に入れた話を書いた。実は昨晩、それに関してちょっとした出来事があった。

夜洗濯物を畳み終え、タオルを箪笥に仕舞っている時のこと。ふと、長年開けていない引き出しが気になり開けてみた。中から、小さなピンク色の巾着袋が出てきた。

全く記憶にない袋。中を取り出してみる。

さて、何が出てきたでしょう、、、?

答えは「ルチルブレス!」

箪笥から出てきたルチルブレス

ルチルブレスはダサいから要らないとか言っていたくせに、私はそれをとっくに手に入れていた。これは、7〜8年前に両親と台湾へ旅行した際に買ったものだ。

何故私はこんなものをわざわざ購入したのだろう?何となくだが、ガイドさんに開運の石屋に連れて行かれたような記憶はある。今改めて見ても、特にお洒落な品という訳でもないし、買った理由が全くわからない。

旅の興奮は、時として人の判断を狂わせる。皆浮かれて、訳のわからない物を買いがちになる。この台湾旅行でも、馬鹿みたいにプーアル茶を買い込んだのを覚えている。携帯して回れる専用のティーボトルのようなものまで買った。

案の定、携帯用ボトルなんて一度も使わなかったし、プーアル茶を飲み終えるのに何ヶ月もかかった。

この台湾旅行へ行く前、実は私の弟も研修旅行で台湾を訪れていた。その旅行話を聞いて父が自分も行きたいと言い出し行くことのなったのだ。

旅行へ出発する数日前、弟は自分の部屋から小さなカボチャくらいの、肌色のプラスチック容器を持ってきた。それは既に空になっていたが、どうやら台湾で買ったものらしい。

研修中、弟の団体はある店に連れて行かれ、そこで実演販売があったらしい。店に着くなり、上半身裸の屈強な男が現れ、いきなり剣を取り出したそうだ。そしてそれを燃え盛る炎に投入し、その真っ赤に燃えた剣を今度は自分の腕に押し当て、自ら大火傷を負ったという。

しかしあら不思議、その店屋が販売する万能軟膏を男の傷口に塗ると、先ほどの大火傷が一瞬で良くなったそうだ。正に台湾版ガマの油だ。

弟はその薬の効果にえらく感動していた様子で、これはきっと台湾人の家庭の常備薬に違いないと、是が非でも買っきてくれとせがんでくる。この男は一体これからどんな大火傷を負うつもりなのか?

私は台湾に住む友人に連絡を取り、この魔法の軟膏について尋ねてみた。空瓶の写真付きで。だが友人は、そんな軟膏聞いたこともないと、半ば半笑いで答えた。

現地でガイドさんにも聞いてみたが、彼女も首を傾げ、そんな薬は聞いたことがないと言っていた。結局その軟膏は手に入らなかった。弟も旅行気分で浮かれ、不思議な軟膏が特別な物に見えていたのだろう。

旅先での興奮による変な行動、台湾以外にも沢山経験がある。一つは高校時代。あれは交換留学生としてアイダホ州へ行っていた頃。夏休み、研修中に仲良くなった友人を訪ねてジョージア州へ行った。

彼女のホストペアレンツは、私が折角アイダホから遊びに来たからと、フロリダのディズニーワールドへ連れて行ってくれた。しかも気を遣って、私たち二人だけにしてくれた。

横須賀出身でディズニー慣れしている友人は、入園するなり付け耳の購入を提案して来た。九州の田舎育ちでディズニーランドなんぞ小学生の時に一度しか行ったことのない私は、その時初めて、ディズニーをより楽しむ為には付け耳がマストなのだと知った。

迷うことなくミニーの耳を選ぶ友人。一方、付け耳デビューである私は選択に慎重だった。迷った結果、選んだのはグーフィー。多分今のグーフィーはカチューシャタイプになっていると思うが、当時ディズニーワールドに売ってあったのは、縦長の緑色の帽子から直に垂れ耳が生えている物だった。

友人は「グーフィー?」とちょっと驚いていた。しかもミニー耳が$5ぐらいであるのに対し、グーフィー帽は$17。「本当にそれでいいの?」と彼女は何度も確認してくる。

だが私は絶対にグーフィーが良かった。何故なら、アメリカでは付け耳なんて子供しかしないし、親は子供を園内で一時喜ばせるだけの為に$17なんて支払わない。ねだられても、$5のミッキーかミニーの耳しか買ってやらないだろう。

つまり、園内にグーフィー帽を被っている人はほぼ居ない。私は人と同じ物を持つのが嫌いなのだ。

お会計を済ませ、意気揚々とビニールを外し、早速グーフィー帽を被る。が、、、アレッ?暑苦しい、、、。緑の帽子部分は極めて通気性の悪い厚手のスポンジみたいな素材で出来ているし、肩まで垂れ下がる耳は、何とボア素材だ。

汗が噴き出る。友人にもバレる。でも私は「大丈夫」と言い張り、垂れ耳を掻き上げて、炎天下の中笑顔で頑張った。ビッグサンダーマウンテンのような高速な乗り物に乗る時は、帽子をより深く被り、飛んでいかないよう気をつけた。私は全力でグーフィー帽を守った。

一日中遊び倒し、帰る頃にはグーフィー帽は汗でぐしゃぐしゃだった。園を出る前、私はようやく帽子を外した。頭からとんでもない匂いがした。迷わず捨てた。

このように人は旅先で変なことをしてしまう。でもまあ良い。あれから数十年たった今でも鮮明にあの帽子の事を覚えていられるのだから、$17払って変なことした価値は十分にある。

またルチルに関して動きがあれば皆さんに報告したい。だが取り敢えず明日は、ソロ活について書きたいと思う。

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