『Hej! Laere』 vol.8: プレイフルマインド 〜自分らしさを取り戻し、創造性を解放する(2021年7月配信)
本ニュースレターは、2021年7月6日に配信しています。
皆さま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
弊社レアでは「遊び」というアプローチから、自分らしさを取り戻し、創造性を解放できるような場や機会をつくる活動を行なっています。子どもの頃のように、自分であることを楽しみ、本来持っている創造性を発揮する力 ━━ “プレイフルマインド” を培うため、弊社では昨年より長年保育の現場で経験を培ってきた幼児教育のエキスパートと共に「自分らしさや創造性を解放する遊び」を探求しています。
7月14日から9月1日にかけて、全5回のセッションをご用意していますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
また、7月のニュースレターの連載「Voice from Denmark」では、デンマーク在中でレアのコラボレーターの坂本舞さんよりアートを用いた創造性を引き出すワークショップの様子をお届けします。
Voice from Denmark
Hej! Laereコペンハーゲンパートナーの坂本舞です。夏真っ盛りのデンマークから、今月も「Voice from Denmark」をお届けしたいと思います。今回は、子どもたちの創造性の引き出し方についてお伝えします。
私は先日から、コペンハーゲン郊外にある学童クラブで、9〜13歳の子どもたちを対象に「Design & Sew Camp(デザイン&ソー キャンプ)」というワークショップを開催しています。参加する子どもたちが創造性を発揮してアイデアを形にする経験、ものづくりが好きな子どもたちがつながる場所を提供することを目的に、子どもたちがのびのびと自身の作品をデザイン、つくる場を提供しています。
私はこのワークショップにアーティストとして参加しており、他3人のファシリテーターと共に空間とプロセスをデザイン、ファシリテートしています。
ワークショップでは、まずデザイン演習として個人、チームでインスピレーションを集めたコラージュを作成しました。この演習を通して、はじめは恥ずかしがって静かだった子どもたちが、徐々に打ち解け、その場が賑やかに。その後デザイン&ソーのパートに入り、自由に自分のアイディアで作品をつくっていきました。インスピレーションとして、シュシュ、トートバック、スカート、バケットハットの4種類の基本のレシピ(作り方の参考資料)を用意しました。ワークショップ全体が自由な余白のある場の設計をしていて、子どもたちが自らアイデアを練り、試行錯誤しながら作品をつくる時間を多くとっています。
ワークショップのルールは3つだけ。ファシリテーターからの連絡事項は静かに聞くこと、携帯電話をかばんにしまっておくこと、ミシンなどの道具を大事に使うことです。レシピをもとに制作する子いれば、斬新な方法で洋服を作り出す子もいて、それぞれの個性を活かしてものづくりを進めていました。
私はファシリテーターとして、子どもたちの創造性を引き出すために、彼らに対して常にポジティブなマインドセットで向き合うこと、そして彼らのアイディアに対して絶対Noと言わないことを意識しています。もちろん、子どもによって進め方はバラバラで、最初からサポートが必要な子もいれば、少しのサポートで完成できる子もいます。様子を見ながら、この子は時間的に完成が難しいなと感じた時は、アイディアを変えるのではなくファシリテーターとのコラボレーションを提案します。一緒に話し合うことで納得がいく解決方法を編み出し、作品を完成することができます。このような工夫によって、全ての子どもたちが自分のアイディアを形にするという成功体験を持ち帰ることができたと感じています。
ワークショップの最後にはファッションショーを子どもたちを巻き込んで企画し、家族の前で作品を発表しました。ワークショップ終了後、誇らしげに修了書と作品を持って帰る子どもたちの姿を見ると、彼らは自分の創造性を信じて、確かな一歩を踏み出せる。そう、強く思いました。
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『Hej ! Laere』は、毎月届く、株式会社Laere(レア)からのお便りです。レアの最新情報やレアで話題になっている北欧トピックについて、皆様にこっそりお届けしていきます。”Hej(ヘイ)”はデンマーク語の「こんにちは」で、”Hej Hej(ハイハイ)”とふたつ重ねると「バイバイ」という意味になります。
またお会いしましょう!Hej Hej 👋
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