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Hej! Laere vol.32 自己表現と創造性を刺激する「遊び」の可能性

こちらのnoteでは、Laereが定期的にお届けしているお便り『Hej ! Laere』をダイジェストにして公開しています。本ニュースレターは、2023年7月28日に配信しています。

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よりよい生き方、働き方につながる「遊びごころ」とは?

弊社レアでは7月6日に、”遊びごころ”を探求するワークショップ「Laere Playful lab」を開催いたしました。レアでは数年前より、自己表現と創造性の解放につながるトリガーとしての「遊び」に着目してきました。今回のワークショップでは、北欧社会との連携に強みを持つレアのリサーチと協働経験、そしてデンマークから教員を目指し、春からレアにてインターン中のアンドレアスさんのクリエイティビティを総動員し、遊びごころを引き出す場づくりとツールの開発に取り組んできました。

7月6日のPlayful labの様子。サイコロ遊びを使って、いつもとは違う自己紹介を楽しみました

当日のワークショップでは、「遊び」の可能性を参加者のみなさんと探求。遊びを取り入れた自己紹介や創造的な活動を通じて、シリアスな場面で遊びがもたらす体験を共有しました。参加者のみなさんからは下記のようなフィードバックをいただきました。遊びがもたらす余白や安心感、信頼がより表現しやすい環境へと誘うのかもしれません。

・環境でクリエイティビティは引き出される。遊びを通して、不安定な足場に飛び込む勇気を持てるのだと理解しました。

・普段は話さないような角度からお互いを知ることができました。何より、話すのが「楽しい!」と思えたのは、遊びの要素のおかげだなと思います。

参加者の声

なお、本ワークショップの企画・ファシリテーションを共にしてくれたアンドレアスさんは、先日インターン期間を終え、デンマークの大学への復学準備をしています。今回の協働に感謝と、将来のデンマーク・日本の架け橋となることを期待しています。レアでは引き続き、今回のワークショップから得られたフィードバックをもとに、働くという文脈にポジティブな影響を与える遊びについて引き続き探求してまいります。


Voice from Finland

「Voice from Finland」では、アアルト大学デザイン修士課程Collaborative and Industrial Designに在籍中のえりかさんにご寄稿いただきます。今回はえりかさんがフィンランドで体験したはじめての「夏至祭」についてのレポートです。日本でも夏休みが迫っているいま、休み方、遊び方について再考してみませんか?

Hei!(こんにちは!)フィンランドのアアルト大学に留学しているえりかです。前回のニュースレターでは、リビングルームのように居心地の良い「フィンランドの図書館」について、紹介させていただきました。今回はフィンランドの「夏至祭」について、ゆるりとお話しさせてください。

Hyvää juhannusta!(良い夏至祭を!)

一年でもっとも昼の時間が長い「夏至」。この季節には、北欧諸国やヨーロッパの国々で、夏至にまつわる様々なお祭りや風習が行われます。6月下旬に行われるフィンランドの夏至祭「Juhannus(ユハンヌス)」は、夏の到来を盛大にお祝いする特別な節日で、クリスマスの次に重要なイベントだと言われています。

夏至祭の週末は、都市部を離れ、海沿いや湖畔にあるサマーコテージ(Mökki)で過ごすことがフィンランドでは一般的。バーベキューをしたり、サウナに入ったり、海や湖で泳いだり。一日中明るく美しい自然の中で、家族や親しい友人たちとゆっくりと流れる時間を楽しみながら、夏至をお祝いします。

ナルピオにある友人のサマーコテージ

サマーコテージで過ごした3日間

過去にフィンランド留学経験がある私ですが、夏至をフィンランドで過ごすのは今年が人生で初めて。10年来のフィンランド人の友人に誘われて、ヘルシンキから車で約4時間、西海岸中部に位置するナルピオにある友人のサマーコテージを訪れました。

サマーコテージには、10代後半の子どもたちから、80代のおじいちゃんやおばあちゃんまで、友人の家族約20人が大集合。夏至の前日の夜には、サーモンやお肉、茹でた新じゃがや、地元の新鮮な野菜を使ったサラダなど、彩り豊かな料理やお酒を囲み、日の沈まない静かな夏の夜をみんなで堪能しました。

昼のように明るい夏至の夜

「休み上手な」フィンランド人

サウナや海水浴、カヌーやハイキングなど、気の向くままに自然を満喫し、ただただのんびり過ごした3日間。フィンランド流の夏至を体験して学んだのは、「何もしない時間を楽しむこと」です。日常の忙しさから解放され、自然と共存しながら、ゆったりとした時間や体験を大切にするフィンランド人。彼らにとってサマーコテージで過ごす夏の休暇は、「特別なことをせず、しっかり休むこと」が何よりも重要なのです。

修士一年目が無事に終わり、6月半ばから夏休みが始まりました。「せっかくの長期休暇だから、何かしなきゃ!」と、忙しくないと心が落ち着かない自分がいましたが、今年の夏は「休み上手な」フィンランド人を見習って、「何もしないこと」も楽しんでみようと思います。

それでは、Nähdään!(また会いましょう!)

バルト海北部のボスニア湾でカヌー体験

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それではまたお会いしましょう!Hej Hej 👋

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