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具体と抽象を行き来する

仕事をしていて、ぼんやりした話しかできない時がないでしょうか。あるいは、具体的な指示を出せば動けるが、「こういうことやりたいから考えてみてよ」という指示では何もアウトプットが出ない人がいると思います。

具体領域でしか仕事ができない人、抽象的(話の解像度が低い)なことしか言えない人は、「具体と抽象を行き来する」ことができない人なんだと思います。この行動ができるかできないかで、仕事の質が大きく変わると思います。自分自身がこの行動ができているか、ぜひ振り返ってみましょう。

例えばどういうことだろう?

針のいらないホッチキスってありますよね。穴が空いて紙で綴ってくれるやつ。例えばこいつの特徴は何かを考えてみます。

  • 針を使わない

  • 紙そのもので綴る

こんなところでしょうか。特徴を洗い出したら、この特徴を抽象的に考えてみます。針を使わないということは、環境にやさしいですよね。あるいはゴミの分別が不要です。また、怪我や異物混入のリスクがなくなります。
では、この抽象化した特徴を別のカテゴリで具体化できないかを考えてみます。

例えば食パンを止めるプラスチックの留め具。バッグクロージャーというらしいのですが、食パンの袋の形状を変更することによって、このクロージャーが不要にできる気がします。
それがコストパフォーマンス的に優れているかは一旦置いておいて、プラゴミをゼロにするという課題が仮にあったとしたら、その解決策になると思います。
とあるプロダクトの具体的な特徴を抽象的に捉え、環境にやさしいものだと解釈できたから、このアイデアに繋がりました。

こうやって具体と抽象を行き来することで、新たなアイデアに繋がります。また、世の中の多くの企業は他社が既に行っている施策を実施しているわけですが、これらもパクっているわけではなく、具体と抽象を行き来して自社の環境に最適化することで成功しているわけです。

まとめ

いきなりこの思考がうまくワークできる人はなかなかいないと思います。だからこそ意識的に具体と抽象を行き来する思考トレーニングを日頃から意識することが大切なんだと思います。
抽象的な話だけしててもなかなか仕事は進まないし、具体の仕事だけしていても残念ながらなかなか昇進しないはずです。この行き来ができるようになると、ある日突然上から大玉が投げられてもうまく対処できるはずです。僕も頑張ろ・・

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