play room第5期-6月の感想
こんにちは!
play room主宰の野村です。
play room第5期も3ヶ月が経過し、あと1ヶ月で終了です。
今月は、
・リピテーション(基礎ワーク・実践ワーク)
・戯曲「アルカディア」
・モノローグ
に取り組みました。
各々に役を割り振り、役としてモノローグに取り組んだり、シーンの読解を進めていきました。7月からは、実際にシーンを抜粋して演じていただきます。
ここまで行ってきたことの集大成の一ヶ月になります。
それでは、今月も参加者の皆さんのお声を紹介させていただきます!
西山さん
今はキャラクタービルディングが終わってシーンスタディが始まったところ。
キャラクタービルディングでは今まで自分が(意識的には)やっていなかった流れ
戯曲読解→場毎のあらすじ→全体のあらすじ→キャラクターシート→人生に起きた5つの事件→のうちのひとつをシーンにして身体に落とすwithくせ
としっかり段階を踏んだことで自信がつき、逆にすごく自由になれるという発見があった!
しかし先週、役を替えてもう一度今度は一人でキャラクタービルディングをやってみたところ、戯曲上の役と遠い人物が出来上がってしまった。
えらいこっちゃと今工事中なのですが… 考えた結果、身体的特徴についての引き出しがすごく少ないと感じた。今まで全然耕したことのないところだ。
身体に関しては(今まで無自覚だったけど)面白いらしい、のでそこ耕したい。
実は一昨日WS終わった直後は「相手役とのやりとりはしっかりできた、けど役ではなく自分の身体だった。
しかもこのWSが終わって現場では一人でやらねばならないキャラクタービルディングも一人でできなかった。
あと1ヶ月で終わるのにこのままでは何も得られていない、来る前と一緒だ!」と焦っていた。
でも二晩寝て(二晩かかった)いやいや何をそんなに焦ってるんや西山さん、と落ちついてきた。
これが実はこのWSでの一番の収穫かもしれない。
自分は自分に対して良かったことより悪かったことに目を向けて追い詰めがちなこと、美や富への自罰感情、マイナスな感情を評価している、などに気づけた。
あと、自分の身体がすごく素直なこと、一見膨大な量の作業も意外とすっとできること、自分の想像力を信じてあげられること、あと自分が知覚したことを信じてあげられること。
せりさんや皆さんと話したり教えてもらった本を読んだりするなかで得たたくさんのこと。 ものすごく安全な気持ちですくすく育っています。
最初の2ヶ月は全部新しい!今までやってきたこと全捨て&全吸収!て感じだったんだけど、今月からは現場にどう持ち帰るかを考えて、今までの15年くらいやってきたことを大切にしつつ、そこににどう足し引きしていくか、という考え方でやれてるのもなんかいい気がする。
村上さん
6月は読解とキャラクタービルディング。
でもそのこと以上に、
・日々、私が生きること
・俳優として活動すること
を整理して改善しながら進む6月でした。
個人的には、俳優として大きな環境の変化があったのでてんやわんやしていました。 ちょっと無理してる時期な気がします。
初めてトライすること、うまくいかない不安、悔しさ、戸惑い、苛立ち、心細さ 常に身体にエネルギーがあるので観察し放題でした。
私の俳優としての一番大きな課題は先月からも変わらず「緊張と不安と仲良くなる」なので、play roomのレッスン中だけじゃなくて日常の自分も観察してみることにしました。
たくさん発見がありました。 習慣もコツコツと変えることにしました。
呼吸について改めて取り組んだり、朝夜のストレッチ、思考パターンの見直しetc. すぐに上手くいくことばかりじゃないですが、試行錯誤中です。
自分だけで解決しそうにないことはたくさんシェアしてシェアしてもらって、「他力」に頼りました。6月もいっぱいみんなに助けてもらった。本当に、ありがとう。
私にとって「元気でいない自分」は認め難くて、出来ないこととか本当はあまり言いたくない。でも本当に手に入れたい。
いいや!聞いちゃえ〜と、信頼できる場の心強さたるや。みんなが優しい。ホントありがとうしかない。
試行錯誤中です、とかカッコつけたけど 失敗をしまくりです。
もう毎日、自分に期待して傷ついて悔しがって悲しんで復活してまた期待してます。 でもたぶんできる。 欲しいものは手に入る。
私は、緊張と不安と仲良くなれる。
「仲良くなる」は、そんな自分を受け入れて認められるようになることな気がしてきてます。 (頭でわかっててもすぐにできるようになるかは別のはなしなんでーすよーーー!でも、たぶん、もうちょっと!)
最近の自分のなかの大発見は、 「悔しいのは期待してるからだし何でも期待しちゃえる私、素敵やん」 ってこと。可愛いやん、子どもみたいで。
「ちゃんとやる」より「楽しんでやる」の方が実り多いな〜と思ったのも6月。
読解もキャラクターも今までもそこそこ真面目にやってきてたつもりですが、 今回は楽しんでる!そして楽しくなかったら諦めてる!笑。
一旦書いちゃおうとか、わからないから聞いちゃおうとか、人と一緒にやろうとか。やっぱり「他力」。
今までの私も結構人に頼るタイプだと自分では思ってたのですが、思い返してみると、崖っぷちな時にしかお願いできてなかった気がします。
楽しむために「他力」をつかう。 いい感じです。
さてさて7月。ついにシーンに入りました。
緊張と不安は発表会がMAXなので、 楽しんでいきたいと思います! どうぞ見守っててくださいませ。
渡邉理衣さん
〈リピテーション〉
一進一退。スムースに感情が言えるようになったと思ったのに、遠慮をしてしまう時もあった。
一朝一夕にはいかないけれど、少しずつ「これだ!」という感覚を持てるようになってきた。
何度もチャレンジして解像度を上げていきたい。
〈読解・キャラクタービルディング〉
場ごとのあらすじ、キャラクターチャート、モノローグを書くために、何度も戯曲を読み直したり、参考になる映画やYouTubeを見たり、やれることが沢山あった。
今までの自分の取り組みは甘かった。
1つ1つの作業は楽しいが、いくら時間があっても足りないと感じた。
仲間と情報を共有して他力を使うことや、優先順位をつけることも大切だと実感した。
〈シーンスタディ〉
これまでやってきた全部が準備となる。
マイズナーテクニックの相手とのやり取りも、読解も、キャラクタービルディングも。
シーンをやってみて、毎週、しっかり取り組んできたつもりだったが、まだまだ準備が足りていないと思った。強度が足りていないし、そもそものマイズナーテクニックがやれていない。
あと1ヶ月も無いのに、成長できるか不安になる。 でもやるしかない!
playroomの時間が楽しすぎて、7月で終わってしまうのが嫌だ。
〈7月の目標〉
・役と一体感を持てるように、強度を高める時間を持つ
・リピテーションも含めて、相手とのやり取りに集中する!!
綿貫さん
キャラクターづくりで、クセの検討や、そのキャラの性格形成に関わるエピソードをモノローグで考えるという方法は興味深く面白かった。
今後の稽古の時も活かしていきたい。
悩んだりわからなくても、周りの同期に色々聞いたり話したりできて、改めて仲間の存在大きいな、とも感じた1ヶ月だった。
次のシーンスタディからは、今まで基礎、キャラクターと別々に作っていたものを一気に統合して実際どう演技に活用していくか、というところなので、活かし方、しっかり吸収して学んでいけるよう頑張る。
匿名①
今月は「認知」と「評価」の違いを知ることのできた月だったなと思います。
play roomに来るまでの私は「これは良いのか悪いのか?」「合ってるのか間違ってるのか?」ということばかり気にしていて、いつもビクビクしていなければいけない状態に陥っていました。
でも、自分のことを正確に認知するためにはまず、自分でジャッジすることをやめて「自分はどう感じたのか?」から始めることが、自由に演じるために必要なんだと改めて思いました。
そしてそれは、演劇の場だけではなくて日常生活の中でも、私の心をかなり楽にしてくれました。
実際には言われていないこと、まだ起こっていないことで思い悩まないこと。
それが気になってしまうのは、自分が傷つかないように守るためなんだと知ること。
すでにあるものをあると認めた方が、その先の選択も楽になると実感しています。
それから、戯曲の読解から入りキャラクターシート、モノローグまでもりだくさんな月でした。
自分の得意と苦手を知ることができたし、他力にたくさん頼ることができた時間でした。
私の傾向として、どうしても頭の中だけで全部理解しようとしてしまいがちなので、他の参加者と戯曲やキャラクターについて話したり、他の参加者のモノローグからヒントを得たり、外側からのアプローチを意識的に使えたのが良かったと思います。
自分で書いたモノローグを人前で発表するのはすごく緊張したし、恥ずかしすぎて「やりたくねぇ〜〜〜!!!」と発表の直前まで思っていましたが、やり終えた後はものすごく達成感がありました。
例えるとするなら、足元を見ながらただひたすらに山を登っていて、ふと目線を上げたら「あれ?こんなに高いところまで来てたのか」って気付いた感じです。
来月の目標は「自分を信じて挑戦する」です。
あと1ヶ月しかないのが信じられませんが、皆とともに挑戦できる1回1回を、大切にしていきたいと思っています!
匿名②
6月のワークで一番印象に残っていることはキャラクターのモノローグを書いて実際に演じてみたことです。
今までキャラクターチャートを書いても、どう役作りに落とし込むのかが分からずにいました。
しかし、キャラクターの人生の重大な出来事を書くことで情報の羅列だったシートが立体的になり、作ったキャラクターを人間として意識することができるようになりました。
役の人生においての目的、大切にしていること、影響を受けたことのエピソードを考えることで、今までふわふわしていた役の『核』となる部分を掴めたように感じます。
特にモノローグで、五感で感じたことを取り入れることで、『核』が形成された瞬間をリアルに追体験できました。
今は自分の作った人物でシーンスタディをやるのが楽しみでしょうがないです。
まだまだ他人の身体になることへの課題は多いですが、基礎の頃に比べてだいぶ自分の身体と向き合えるようになってきました。
もっと自分の身体と仲良くなり、他人の身体になれるよう楽しんで探検していきたいです。
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