play roomについて

こんにちは。
play room主宰の野村です。
現在play room第六期のクラウドファンディングを実施しております。
締切は4/30 23:59です。
今日です。

いやいや、直前すぎだろ
と自分でも思ってますが、それでもご支援いただく判断材料になれば嬉しいですし、取り組み自体に興味を持っていただけるととても嬉しいです。

play roomについて

2019年から運営している演劇レッスンの場です。
コロナにより中断したりもしましたが、年1で開催し続けて今年で6年目になります。

継続的に安価で演劇を受けられる場
というコンセプトにして運営しております。

ありがたいことに好評いただき、ここまで続けてこれました。
参加者の感想などは、 HPのインタビューなどでも確認いただけると思います。


お金の話①

play roomは参加者から参加費の徴収は最低限にし、外部からの資金調達で運営させていただいております。

参加費の徴収は最低限に
という部分ですが、(特に)小劇場の取り巻く環境として、
出演した俳優へのギャラの支払いが少額であることが非常に多いです。

実際に、自身で公演を企画する事もあるのですが、どうしても座席数という上限がある以上予算の限界があり、箱代、人件費、必要経費を考えた際に、赤字にしないためには削るところを削るしかなく、その対象は出演俳優になりやすいです。

業界全体として出演俳優へのギャラの相場が少額である事もあり、他のセクションの人件費より明らかに低めに設定されることも多いと思います。

そのため、俳優は舞台に出演しても生活は成立せず、アルバイト等で生計を立てることになります。
なんなら稽古期間中はアルバイトの時間が制限され、舞台に出演するとお金が減る
という状態になったりもします。

その状態を脱するため(脱したとしても)にも継続的なトレーニングは必要だと思いますし、そこにはお金をかけるべきだと思っています。

ただ、生活のことを考えると高額なレッスン代を捻出し続けるのはなかなか難しいと思いますし、ステップアップしていきたいという思いがあるのに、お金が原因で諦めてしまうのはとても悲しいなと感じています。

生活が不安定な中で、高額のレッスン代を支払うのはとても勇気がいると思いますし、

高額を払ったんだから、嫌な事があっても絶対やめない!ちょっと合わないけど、もったいないしとりあえず続けておこう

という、手段と目的が逆転してしまう可能性も大いにあると思っています。

そうならないためにも、少額で参加できる場を作り、
始めやすく、辞めやすいという環境を作りたいと考えてきました。
これがplay roomの参加費を比較的安価にし続けている理由の大きな部分です。

お金の話②

ただ、レッスンの質の意味でも参加者を極端に多く受け入れることはせず、一定のラインで選考させていただいております。

こうなると先ほどの公演の企画の話と同じ構造になります。
参加者の上限=売上の最大値が決まっていて、必要経費(講師、アシスタント、会場代等)を支払っていくと必然的にほとんど手元には残らない状態になります。

赤字が確定している取り組みをするつもりはないので、黒字で運営できるよう予算組をしておりますし、これまで赤字になったこと自体はありません。

ただ、この取り組みが事業として成立するほどの収益を出しているかと言われると、そんなことはなく、アルバイトをしたほうがはるかに儲かると思います。

ならばどうするか、という部分で外部から資金調達をする
→出資者と受益者を分ける

ということに取り組んできております。
第一期については、フレンドファンディングという少額のファンディングでご支援いただき、運営させていただきました。
第二期も予定しておりましたが、ちょうど新型コロナウィルスによりエンタメ業界全体が大打撃をうけており、時期的に適切ではないと判断し外部からのご支援を見送らせていただきました。
続く第三期と第四期も見送り、
2023年開催の第五期から外部からの支援調達を再開させていただきました。

こちらはありがたいことに目標金額を達成しており、事業としても各セクションにしっかりとお支払いさせていただけました。
ご支援いただいた方々、本当にありがとうございました。

お金の話③

そして、今年開催の第六期ですが、
ありがたいことに多数の応募をいただき4月から開催させていただいております。

ただ、資金面に関しては過去一番苦しい運営となっております。
具体的には、4月から7月まで全20回運営して、私の手元に残るのは600円ほどです。

そもそも外部からの資金調達を前提に運営を行っている点が主ではありますが、
加えて昨年(第五期)から導入しました、ハラスメント講習の費用等に加え、諸経費の増加が要因となります。

SNS上で目にする事もあると思いますが、芸事におけるハラスメント問題が近年表出化してきております。
私は声をあげやすくなった環境はとても良い事だと感じています。

多くの人は健全な場で健全な創作をしたいと考えていると思っています。
とはいえ、ここまでの人生の経験が異なる複数人が集まった際に、当然考え方の相違は生まれると思いますし、その意味で誰しもが被害者にも加害者にもなる可能性があります。

それを防ぐためには、知識、主体的に場に関わるという2点が個人的には重要だと感じています。

そのために必要なのは共通知識であり、発言しやすい環境だと思っています。
講習を通じて、ハラスメントへの解像度をあげるとともに、その場にいる全員が発言しやすい環境を作っていきたいと考え、導入させていただいております。

個人的には、講習を通してplay room自体を参加者にとってよりよい場にしたいと考えておりますし、今後ご自身が参加する作品にとって微量であっても良い影響を与えてほしいと願っております。

以上の理由から、ハラスメント講習自体は必須だと考えておりますし、明確に必要な経費です。今後も開催する際は必ず導入する予定のプログラムになります。

まとめ

と長々書かせていただきましたが、play roomは参加者が参加しやすく、また同時に辞めやすい環境を目標に運営してきております。

そのため、参加者からの徴収費用は今後も最低限にさせていただくつもりです。
ただ、現実問題として、それだけだと運営コストとほぼトントンになるので、この取り組みをより長く続けていくには、どうしても皆様のご支援が必要になってきます。

明確なリターンがあるわけではないのですが、
皆様のご支援が、参加者の助けになりますし、これから参加していただける方々への助けになります。

こういった取り組みを応援してみてもいいかな、という方は是非ご支援いただけると嬉しいです。

play room第六期応援プロジェクト(2024年4月30日23:59締切)

補足(今後の展望について)

現在play room本体以外にも、継続クラスという過去参加いただいた方々に参加いただいける企画も同時に運営させていただいております。

play roomほどは安価での提供はできないのですが、比較的継続参加しやすい価格帯で参加いただいております。

play roomが長く続き、継続クラスへの参加者が増えれば増えるほど、play room本体の資金面は健全化していくと思います。

現在の運営はクラウドファンディングでご支援が前提となりますが、長く続けられればその前提もまた変わっていくと考えておりますので、もしよければこの取り組みの成長を一緒に楽しんでいただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

room42
play room主宰
野村亮太

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