日光白根山(2022.7.25)①
前日、日曜日だったが仕事があった日の代休。近場の百名山を…と思って日光白根山へ。
小学校の修学旅行でロープウェーに乗って訪れたことがあり、何を思ったかその時にお土産でバッジを買っていた、私にとってバッジが先行してしまっている山だった。
4時起き5時出発。時々眠気で運転が危なかった…と日記に書いてある。前日も翌日も仕事なのに、しかも翌々日は出張なのに、よくもまあこうして懲りずに登山に出かけたものだ。
8:30にロープウェーに乗る。駐車場に人影はなく、けっこう空いているのかと思いきや、歩き出してみるとそれなりに人がいる。
ソロ登山時のクセで、前に行く人をどんどん追い抜きながら進んでいった。たぶんこの日この山でわたしが一番歩くの速かったと思う。元気な自分に嬉しくなった。
全体的に感じの良い森で、鳥の種類が豊富でさまざまな鳴き声が聞こえた。特にこの日はコマドリが多かったように思う。
帰り際、望遠カメラをはるか80度くらいの急に見上げる角度で設置しているおじいさんがいて、「コマドリですか?」と聞いたら、無言でうなずきながら、ちょっと得意げに、見事にくっきりと写ったオレンジ色の小鳥の写真を見せてくれた。
「コマドリだって」とそれを聞いたご夫婦が少し離れたところで話していた。そう、コマドリなのです。
その後、少し開けた休憩に良いような場所で遭遇したおばさま5人組が良かった。
「あれはなんの山かしら」と全く山座同定できておらず、でもみんな植物には詳しくて「これは〇〇ね」「あら、〇〇が咲いてるわね」と口々に言っているのである。
彼女らのオレンジやピンクや水色のカラフルなウェアを見ていたらなんだか元気が湧いてきて、近頃のアースカラーのウェアはおしゃれだけど、やっぱりこういうオーソドックスな?ザ・山ウェアはやっぱりいいよね、と思ったのだった。
日光白根は火山なので、そこまで高山ではなくともある程度の高度を過ぎると森林が終わり植生が一気に変わる。
道が開けたところで、登山を始めたばかりらしい30代前後の男性3人が、そのいかつい見た目に反してゆっくりな歩みで進みながら、「こんな景色初めて見た!」「スゲー、スゲー」と興奮気味に話していてほほえましく思った。感動するよね!と深く同意。
つづく。
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