石に呼び出しをくらうの巻②

こちらの続き。

次の日もスーパーで買い物をした帰り道、
歩きながら、昨日の石の事を考えた。

その~、実は小さい頃から見えない世界の音や声が
聞こえる体質で。
今までそれなりの数の見えない存在の声を聞いたことがあった。
けれども、「おい!」呼ばわりされたのは初めてで・・。

昨日私に呼び掛けてきた声は、
今まであった中で一番柄が悪いのですけれど??
「おい!」って何だよ?

あれがアメジストエレスチャルだとしたら、
今後一緒に上手くやって行くことが出来るんだろうか?

声は若い男性のようで。
確実に私より年下の様子・・・。
20代?30代?場合によっては高校生くらい?
デジャブを覚えたということは、
過去世で会ったことのある石かあったことのある
存在が入っている石だよね?
しかも、多分今のタイミングで合うことを約束したからの
デジャブなのだろうと推測した。

え~、過去世の私、俺様彼氏と付き合ってたのかなぁ?
今の私の好みじゃないんだけど~。

今世の私の男性の好みは執事のように
私を大事にしてくれて細々と周りの事をしてくれる男性だ。

私にはアメジストエレスチャルが必要だけれど、
あの声の主とは違う石が良いなぁ。
もっと穏やかで優しく宿命に導いてくれるような・・。

家に着くと、どうやら声の主が
おい!お前早く来い!すぐ来い!朝一で来い!
と言っているのを感じた。

チケットは13時半からのものだった。
本当は子供たちに昼ご飯を出してから行きたかったから
この時間のチケットを取っていたのだけれど、
朝一もスケジュール的に空いてはいたので、
変更しようとイベントのページを開いたらまだ
朝一のチケットもあったので、そちらを二重で購入し、
午後の分を問い合わせフォームに連絡する形で
キャンセルしてもらった。

何なんだ?めんどくせ~。
と思いながらイベントの詳細にあったオンラインショップ
のページを何気なく開いたら発見してしまった!
あのデジャブを覚えた紫の石はすでにオンラインで
ソールドアウトしていることを・・・。

そう言えば、今回並ぶ石達はイベントにて初お披露目と
書いてあった!!
なぬ~??じゃあ、誰?あの声?

ちょっと一体どうなってるの?
私を呼んだのは誰?
色々分らぬまま、ドキドキしながら当日を迎えた。


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